490馬力のグランカブリオがサンモリッツに降臨
マセラティは、2025年2月21日〜22日にスイス・サンモリッツ湖を舞台に開催された「The I.C.E.」で、最高出力490psのネットゥーノエンジンを搭載するコンバーチブル「グランカブリオ」と、フォーリセリエによる世界に1台だけの「グランカブリオ トロフェオ ONE of ONE–THE I.C.E.」を発表しました。新たに発表された2台のモデルについて紹介します。
オープンエアで味わう極限の走り
今回発表された最高出力490psのネットゥーノエンジンを搭載するマセラティ「グランカブリオ」は、もっとも充実した同社のコンバーチブルモデルとなり、3L V6のネットゥーノツインターボエンジンを搭載する。
発表されたグランカブリオのボディカラーはヴェルデ ジャーダで塗装され、ブレーキキャリパーはブラック、ホイールはフロント20インチ、リア21インチのクリオ(イモラ)ダイヤモンドカット・グロスブラック仕上げとなる。
インテリアは氷をイメージしたアイスカラーのパンチング加工されたフルグレインレザーを使用し、ヘッドレストにはマセラティのトライデントロゴが刺繍されている。さらに、ソナス・ファベールのハイプレミアムサウンドシステムは3Dカーボンファイバー仕上げで、ダーク仕上げのアダプティブフルLEDヘッドライトなどを装備している。
グランカブリオは電動開閉式のソフトトップにより最高のオープンエア体験を提供し、4名が快適に座れる広々とした室内空間を確保。最高速度は300km/h、0-100km/h加速が4秒という驚異的なパフォーマンスを実現している。また、トロフェオと同様、グランカブリオも標準で全輪駆動(AWD)とエアサスペンションを装備しており、オープンエアでの最高の走行性能と快適性を両立させている。
マセラティは顧客のニーズに応えるためカラーパレットをー新し、ヴェルデ ジャーダのように洗練された色合いを追加した。さらに、よりスポーティな仕様を求める顧客のために、2025年3月からマセラティの正規ディーラーネットワークにて「スポーツエキゾースト」の注文受付を開始する予定である。これにより、より純粋で刺激的なサウンドを提供し、マセラティの象徴的なDNAである「レーシングスピリット」と「独特のサウンド」をさらに強調する。
氷上をイメージした究極のカスタマイズモデル
世界に1台のみの「グランカブリオ トロフェオ ONE of ONE–THE I.C.E.」は、専用ボディカラーのアイスリキッド トライコートを採用している。3層仕上げのこの塗装は、凍結湖の美しい輝きを表現している。
さらに、専用バッジ、グロスホワイト仕上げのコントラストサイドエアインテーク、アストレオデザインの鍛造ホイール、グロスブルーのブレーキキャリパーを装備する。カスタマイズの仕上げとしてブルーマリンのソフトトップが採用され、開けるとアイスカラーのレザーと3Dタッチ・カーボンファイバー仕上げの内装が姿を現す。
The I.C.E.で魅せた圧巻の存在感
The I.C.E.に登場した全輪駆動(AWD)を標準装備する「グラントゥーリズモ」とグランカブリオは、雪道や氷上でのドライビング性能を存分に発揮し、過酷な環境下でも最高のパフォーマンスとドライビングプレジャーを披露した。
また、「グレカーレ」はサン・モリッツの街を駆け巡り、「MCXtrema」と新型「GT2 ストラダーレ」はブランドのレーシングスピリットを象徴するモデルとして展示された。クラシックカー部門では、伝説的な「6CM」と「200 SI」がコンクール・デレガンスに出場し、マセラティの歴史と伝統が現代のモデルとともに輝きを放った。
AMWノミカタ
THE I.C.E.というイベントは1980年代半ばに初めて考案され、サンモリッツとその凍った湖の時代を超えた自然、高級感、スポーツ、ラグジュアリー、楽しさ、興奮との共生を目指している。イベントはインターナショナル・コンクール・ド・エレガンスの略でI.C.E.と呼ばれるが、凍結湖の氷(ICE)と掛けてじつにうまい命名である。
自動車メーカーの参加はまだ少ないが、2025年はマセラティを筆頭にパガーニ、ルーフ、リマックなどが参加している。イベントのホームページを見ると、特設の雪上サーキットで希少で高価なクラシックカーが舞い、ウエイターもスケート靴を履いて飲み物をサーブし、じつに冬のヨーロッパらしいラグジュアリーなイベントであることがわかる。
今回、マセラティは最高出力490psのエンジンを搭載するグランカブリオとその限定車を発表し、MCXtremaとGT2 ストラダーレを会場に展示。6CMと200 SIでコンクールに参加した。THE I.C.E.のすべての部門にエントリーしたことで、ブランドの核となる「レーシングスピリットを持ったグランドツアラー」としての存在感を参加者に十分にアピールできたのではないだろうか。
