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台湾出身の女性ドライバーが日本の「しもやまラリー」に挑む

Women in Motorsport Project第一期育成ドライバーとして洪選手は参加。本格的にレーシングドライバーの道を歩み始める

これからの活躍に注目

2025年5月25日(日)、愛知県豊田市の下山地区を舞台に、JAF中部・近畿ラリー選手権 第1戦「豊田しもやまラリー」が開催されました。今回で4回目の開催となるこの大会には、なんと75台ものエントリーが集まり、年々注目度が高まっていることがうかがえます(前回は56台)。そんな「しもやまラリー」に、地元・下山地区に暮らす台湾出身のラリードライバー、洪 銘蔚(ホン・ミンウェイ)選手が出場しました。

日本の山間で暮らし、走る。洪選手の“ラリーライフ”

ミンウェイ選手は、筑波大学への留学をきっかけに来日し、現在は自動車関連技術の研究開発を手がける「豊田中央研究所」に勤務しています。職場は愛知県長久手市にありますが「山のあるところが好き」という理由で選んだ居住地が、今回の開催地でもある豊田市の下山地区。豊かな自然とやさしい地域の人々に囲まれての暮らしは、とても気に入っているそうです。

WIMからの挑戦、そして今も現役で奮闘中!

ミンウェイ選手が本格的にモータースポーツに関わるようになったのは、2015年にスタートした「Women in Motorsport(WIM)」プロジェクトの第1期育成ドライバーとして2017年に選ばれたことがきっかけでした。それ以前から群馬県戦などでコ・ドライバーとしてラリーの参戦経験はありましたが、前述のWIMプロジェクトのドライバーとしてトヨタ「アクア」でTGRラリーチャレンジ東シリーズに参戦。その後も継続的にラリーに挑戦し、2022年・2023年にはJAF中部・近畿地区DE-6クラスでチャンピオンを獲得しています。

現在は、WIMから派生した女性だけのレーシングチーム「LOVE DRIVE」に所属。今大会では、No.23「Love Drive ♡DUNLOP 86 IEC(トヨタ86 ZN6型)」で、市橋真由子選手とともにDE-2クラスに出場しました。

難関ラリーを完走。今後も多彩な活動へ

「豊田しもやまラリー」は、前日の豪雨の影響で路面状況が悪化し、75台中15台がリタイアするという非常に過酷なコンディションとなりましたが、ミンウェイ選手は見事に完走。クラス12位という成績で地元ラリーを走り切りました。

今シーズンは、スーパー耐久選手権(No.50 LOVEDRIVE ロードスター/ST-5R)をはじめ、中部ラリーシリーズ、Women’s Rally in 恵那、TGRラリーチャレンジなど、さまざまなカテゴリーへの参戦を予定しています。

日本国内でキャリアを重ね続ける洪 銘蔚選手。その挑戦の軌跡と、これからの活躍に引き続き注目していきたいですね。

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