ヤングオーナーのこだわりが詰まった1台
全国各地で行われているオフ会。最近は、ボディ色ごとに分けて並べるのが恒例となっているようです。そのなかで当然目立つのがカスタムペイントを施した車両。会場を歩いているとエンブレムレスで純正には存在しない薄いグリーンでペイントした、車高の低いスタンス系カスタムのスバル「BRZ」を発見。さっそく話を聞いてみました。
弱冠22歳のヤングオーナーが挑むカスタムペイントのBRZ
これだけ多くのトヨタ 86/スバル BRZが集結したオフ会の会場でも、やはりカスタムペイントはよく目立つ。しかもこの若葉色にペイントされたBRZは、ただオールペイントしただけではなく、エンブレムレスにしたり、フロントのナンバーステーやルーフアンテナをスムージングするなど、細かな部分にこだわったボディ造りをしている様子。気になってオーナーの“しゅーまいさん”を見つけて声をかけてみると、弱冠22歳のヤングオーナーだった。
「このクルマは2021年式のBRZで、18歳の時に新車で買いました。元はWRブルーだったんですが、ある時ぶつけられてしまって。それならばと思い切ってオールペイントすることにしたんです。この色は日産R34型スカイラインGT-Rの最終限定車に使われたミレニアムジェイドです」
細部にまでこだわったボディメイクにセンスが光る
ボディは基本的にエンブレムにしたシンプルなシルエットだが、フロントのエアロパーツはあまり見かけない形状だ。じつはこれ、アメリカのオートスペックデザインとイプシロンのコラボレーションでリリースしたBRZ用フロントリップだそう。これにノーブランドのメッシュグリルを組み合わせている。
ちなみにボディで唯一STIエンブレムが備わるフェンダーガーニッシュは、“しゅーまいさん”がデザインを気に入ってあえてチョイスしたもの。サイドステップはGR、リアはスバルオプションのアンダーディフューザーをブラックでペイント。STIのリアサイドアンダースポイラーやリザルトジャパンのダックテールをボディ同色にペイントした上でそれぞれ装着。こうしてただ市販品を組み合わせるのではなく、ペイントやスムージングなど自分流にひと捻りすることで、クオリティを高めている。
懐かしのOZ PEGASOを理想のサイズにリバレル
足まわりは326POWERの車高調をチョイスし、リアに関しては各種調整式アームを使ってジオメトリーも調整している。車高はかなり低めで、芝生の会場ということもあってサイドステップやフロントリップなどは着地寸前。そのためエアサス装着車だと思った人も多いはずだ。そんなスタイルに“しゅーまいさん”がチョイスしたホイールは、OZのPEGASOだ。
「このホイールはこのクルマに合わせてリバレルしているんですが、じつはベースとなるディスクもなかなか珍しくって、アルファ ロメオやランチア用のPCD98をPCD100に加工してもらったものなんです。これに社外のリップを使って17×10J+17にリバレルしています。ピアスボルトはOZ純正で統一しているのがこだわりです」
ちなみにアメリカンなスラムドカスタムとするために、できるだけ明るいガラスを探した。その結果、BRZには設定がなかったため、より明るいGR86用の低グレード用のガラスにわざわざ入れ替えるなど、細かな部分にも徹底してこだわっているそう。ヤングオーナーのこだわりが詰まった1台となっているのだ。
