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“走るホテル”で夫婦が目指す次の旅先は?車中泊仕様に仕立てたルノー「カングー2」

ルノー カングー:Satoogooさんご夫妻。普段は会計士というミスが許されない仕事ゆえ、休日はこのクルマで旅に出てリフレッシュしているそうだ

旅行とこだわりのカラーリングで楽しむカーライフ

ブランミネラルというカラーネームの白いルノー「カングー2」を愛用する“satogooさん”。車中泊やキャンプを楽しむために、さまざまな車種を検討して出会ったのが、2019年に購入したカングーだったと語ります。購入までの経緯と愛車との付き合い方についてお話を聞きました。

キャンピングカーショーで出会い車中泊仕様を新車で購入

「フォルクスワーゲン・トゥアレグ2を4年間愛用していましたが、駐車場の都合でひとまわり小さいモデルを選ばざるを得なくなってしまいました。当初は国産車を候補に愛車選びをしていたものの、当時のライフスタイルや好みのデザインにマッチするクルマが見つからなかった」と語るsatogooさん。

そこで2018年のキャンピングカーショーを訪れたところ、横浜のショップ「ホワイトハウス」ブースで展示されていた可愛らしいフロントマスクを持つフランス車・カングー2に出会い、心を奪われたという。

satogooさん夫婦は、ホワイトハウスの得意技であるポップアップルーフこそ装備していないが、マルチソファーベッドを搭載する仕様をカングー2の新車を購入することにしたのだ。

トゥアレグからの大胆なダウンサイジング

歴代の愛車はドイツ車中心に、比較的日本でも扱いやすいヨーロッパ車を乗り継いできたというsatogooさんご夫婦。前愛車は3.6L・280psを発生する高出力モデルだったが、現在の愛車であるカングー2は1.2Lターボ・115ps。排気量も出力も大きく異なるフランス車への乗り換えに、不安はあったという。

しかし数回の試乗を経て決断。納車からはトラブルもなく、今ではその不安も嘘のようにカングー2との日々を心から楽しんでいる。

ソファベッドやキッチンを備え旅先ではホテルに早変わり

装備面でもカングー2は抜かりがない。ラゲッジにはマルチソファーベッドが装着されており、クッションの配置を変えるだけでリビングからベッドへと早変わり。駐車スペースさえあれば、そこが一夜のホテルになる。

さらにコンパクトにまとめられたタンク付きギャレーも搭載。折りたたんで収納できる設計で、必要なときにだけ使える。料理やコーヒー、お茶を淹れるためのコンロ、収納式のテーブルなども備え、効率よくまとめられている点もお気に入りとのこと。

遮光カーテンはドアガラスにしっかり収まる仕様で、快適に眠れる空間を作り出す。加えて、FFヒーターも搭載。冬でも安心して車中泊が可能だ。

秋田・岩手へ行った初めての車中泊で寒さ対策を学ぶ

じつは納車直後の2019年4月、東京から秋田県角館市へ約600kmを走破し、そこから岩手県雫石へと桜を見に行く車中泊旅行へ出かけたとき、まだ寒い季節でシュラフなどの準備不足などもあってかなり寒い思いをしたという。この旅で、FFヒーターの使い方やサブバッテリーの充電のコツを体得。以後の車中泊ライフの糧となった、思い出深い旅になったそうだ。

エアブラシで塗装した内装などにその道で有名なご主人のセンスが光る

センターのデフロスターや、カングー専門店「スターロック製」のドリンクホルダーは、アラジンストーブと同じ色に塗装され、車内のアクセントに。これらはご主人自らが色を調合し、エアブラシで塗装したものだという。

さらに、愛車と同じ「ブランミネラル」カラーのカングーのミニカーが市販されていなかったため、自らの手で塗装し、ルーフレールやトリコロールミラーも再現。精密な仕上がりからも察することはなんとなくできるが、ご主人は鉄道模型ジオラマの世界でも知られた存在とのこと。

「ゆくゆくはホワイト×アラジンカラーのツートンにしたい」

と奥さま。夫婦でこのクルマを愛していることがひしひしと伝わってくる。

「どこでもドア」のような存在だと語る“satogooさん”のカングー2は、夫婦を全国各地へ連れて行ってくれる大切な相棒。次なる目標は、北海道での車中泊&キャンプ。多忙な日々を縫って、さらなる旅の思い出をこの1台とともに紡いでいく予定だ。

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