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日本語表記の缶コーヒーと自動車雑誌がドイツの日本車好きのマストアイテム⁉︎【みどり独乙通信】

1981年にも燃費対決が記事化されていたのですね

ホイールやエアロと並ぶ映え度マシマシな意外なパーツの正体とは!

今年もモータージャーナリストの池ノ内みどりさんは、ドイツ北東部の小さな町オッシャースレーベンで開催されたアジア車の巨大イベント『アジア・アレーナ』を訪れました。サーキットのパドックにはさまざまなショップが出展。参加者のみなさんは、そのショップの隅々までディープにチェックするその姿勢に、池ノ内さんも関心しきりのようです。

読めなくても日本車好きのドイツの若者に刺さる日本の自動車雑誌

数あるショップのなかには、日本の缶コーヒーが売られていることもあります。日本語が記載されている缶自体が愛車のアクセサリーのひとつで、日本を感じるアイテムなんだそうです。ドリンクホルダーに缶コーヒーの空き缶が載っているのも、旧車オーナーさんあるあるのひとつかも。私はまったく気付かなかったのですが、古い雑誌も販売されていたそうで、それを持って私のところへ「こんなの見つけましたが、知ってますか?」と20代前半の方に声を掛けられました。雑誌の方が彼よりずっと年上ですけれど(笑)。

もちろん、それを購入した人はまったく日本語を読めませんが、レトロな昭和の雑誌の写真を見ているだけで楽しいと。私はといえば、もうそれを広げた途端にワクワクと夢中になって読みたくなったのをぐっと堪えました(笑)。昭和の雑誌には個人情報の規制などなく、文通相手の募集欄に実名と住所がしっかりと記載されていました。昭和50年代の雑誌に10代後半や20代前半で文通相手を募集されていた方々は、もうすっかりじいじ・ばあばの年齢ですよね。そのなかの文通相手募集の文章もマブい感じでした。

その雑誌を購入した方にショップを教えてもらい、在庫があれば私も1冊欲しかったのですが、すべて売り切れ!本当に残念でした。その雑誌はホリデーオートで、調べてみると1971年創刊、2019年に休刊となっていました。

私のコラムを読んでくださいっている方の中には、昭和や平成の古いカー雑誌を実家のどこかで残している方がいらっしゃるかも知れませんね。どうか捨てないでくださいね!日本車が大好きなドイツの若者達が欲しがる超貴重品ですから。

タイヤサプライヤーが目から鱗のアジア・アレーナの規模感

先日、ニュルブルクリンクへ行った際に、日本の某タイヤメーカーの方と話をしていたのですが、日本車好きはアメリカとイギリスしかマーケティングのターゲットにしていなかった、とおっしゃっていていました。それも両国共にせいぜい数百台規模で、ドイツの数千台規模の日本車のイベントなんて、まったくご存知でなく驚いていました。

たまたま数年前にここオッシャースレーベン在住の友人から、このイベントを聞いたときは半信半疑でした。本当にこんなに多くの日本車が集結するなんて! 私もその存在を知る数年前までは、こんなユニークなふたつのイベントの存在など微塵も知らず、日本人として大きく後悔したことは言うまでもありません。

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