さすがカスタム技に長けるBLOW! 観音開きに見えるリアハッチが「ペイント」は序の口!?
ここ最近、日本の働くバンやワゴンのフロントフェイスをスワップすることで、レトロな雰囲気の可愛いカスタム商用車が増えています。個人ユーザーだけでなく、お店のコマーシャルカーとしても広く活用されており、新作も続々と登場。今回は東京オートサロンの会場で発見した、古いフォードのCOE(キャブオーバーエンジン)をモチーフにした1台を紹介します。ベース車はなんと、あのトヨタ「タウンエース」でした。
トヨタタウンエースがビンテージ感満載なアメリカン・コマーシャルカーに大変身!
オートサロン会場で、ミニバンをベースに古いアメリカ車の雰囲気をオマージュしたカスタム車両を発見。制作したのは、神奈川県相模原市で軽バンのカスタムでポピュラーなBLOW(ブロー)。ところが今回出展しているのは軽自動車がベースではなく、ひとまわり大きい小型商用車をベースにしたカスタムなのだ。
スタッフにお話を伺うと、ベース車両はなんとトヨタのタウンエースとのこと。「ビッグママライダー(注)」と名付けられたこのカスタムは、フロントを1948年〜1952年フォードのCOEトラックをモチーフとしているそうで、COEのずんぐりとしたフロントまわりが見事に再現されている。ベースとなるタウンエースはワンボックスながら短いボンネットを持つセミキャブオーバー構造であることで、モチーフとしたクルマへのスタイリングに模しても無理がないのだろう。
丸みあるボンネットや特徴的なグリルもしっかり再現されたレトロかわいい「ビックママライダー」
じつはBLOWでは昨年のオートサロンでデビューを飾った、同じタウンエースベースの「ジャックライダー」というカスタムがある。こちらはフォードのFシリーズピックアップのなかでも、1952年から1956年に製造され「パンプキン」の愛称で知られる2代目モデルをモチーフとしているのだが、今回紹介するビッグママライダーは、このモデルの兄弟車的な位置付けのようだ。
横格子の大きなラジエターグリルバーや、ずんぐりした丸みのあるボンネットとその前端のスリット、グリル上に装着されるウインカーなど、フロント周り各部は見事に1940年代のCOEトラックを再現している。ちなみにボディはペパーミントグリーンでペイントされ、バンパーはブラックでペイントされているほか、オリジナルサスでローダウンしたうえで、懐かしい17インチのBOYDSホイールを装着している。
室内もオシャレでレトロチックの仕上げフロアもフローリング化され雰囲気抜群
さてフロント以外も見ていこう。側面は一番後ろの窓がパネル化されており、よりデリバリーカー的な雰囲気となっているほか、パネル部分にロゴを入れることでショップのコマーシャルカーの雰囲気が一段と高まる。面白いのはリアで、タウンエースは上ヒンジの跳ね上げ式リアゲートとなるのだが、センターピラーが備わる左右セパレートの窓としたうえで、まるで観音開きのように見えるラインは、なんとペイントによるものなんだとか。これぞカスタムに長ける「BLOWならではのアイデア」と言える。
一方、内装はシートカバーでレトロな雰囲気にリフレッシュしたうえで、フロアはウッド張り。しかもカーゴスペースにボディ同色にコーディネートしたシンクを設置している。あとはユーザーの好みで車中泊仕様にしてもいいし、逆に内装をすべて外して荷物を運ぶデリバリーカーにしてもいい。さらに手を入れてフードトラックとして活用するのもいい。いずれにせよ、この素敵なシャレの効いたコマーシャルカーをどうやって活用するかは、ユーザーである皆さん次第というわけだ。
注)ビッグママ:オーナーが愛着を込めてフォードのFシリーズ、あるいは巨大なSUVなど大きくて頼りになるフォード車を**「Big Mama(俺のビッグママ)」**と呼ぶことが多い
