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子供ができてもアメ車に乗りたい! シボレー「アストロ」なら家族で乗れると妻を説得したお父さんのカスタムが本気すぎた

シボレー アストロ:ルーフバイザーとフレアフェンダーを装着したエクステリア。ホワイトレタータイヤとポリッシュホイールがアメリカンスタイルを引き立てる

アメ車ながらファミリーユースも叶う! シボレー「アストロ」を3台乗り継いだ理由とは?

1980年代後半から2000年代前半にかけて一世を風靡したアメリカンミニバン、シボレー「アストロ」を3台乗り継いでいるオーナーがいます。放置車を引き取り、数年の歳月をかけて70年代バニングスタイルに仕上げた1993年式アストロと、その物語をご紹介します。

ミニバンブームを牽引したシボレー「アストロ」とは

1980年代後半から2000年代前半まで、アメ車のミニバンブームを牽引したのがシボレー「アストロ」だ。4.3LのV6エンジンを搭載するこのモデルは、シボレー・バン(通称シェビーバン)などのフルサイズバンと比べてひとまわりコンパクトなサイズであることから、「ミニバン」と呼ばれていた。

日本への導入は、ヤナセによる正規輸入のオリジナルボディ仕様のほか、三井物産オートモーティブが正規輸入するコンバージョンモデルも設定されていた。コンバージョンモデルとは、ルーフを延長してキャプテンシートやウッドパネルなどを架装し、内装を豪華に仕立てた仕様のことだ。オリジナル、コンバージョンモデルともに、並行輸入された個体も数多く流通していた。

妻を説得する切り札は、ファミリーカーとして使えるアメ車だった

アメ車を乗り継ぎ、アストロも3台目だというオーナーの糀谷和俊さん。現在所有する1993年式シボレー「アストロ」は、10年ほど前に仲間のもとで放置されていた個体を譲り受けたのだという。

手に入れた後、エンジンとトランスミッションをオーバーホールしたものに換装。傷みのひどかったボディをオールペンし、フレアフェンダーやルーフバイザーを装着するなど、走り出せるまでに数年をかけたのだという。一時はかなりの数が走っていたアストロだが、現在は見かけることも少なくなっている。では、なぜ糀谷さんは3台ものアストロを乗り継いでいるのだろうか。

「旧車のアメ車が好きで、昔は’65のインパラとかに乗ってたんですけど、子供ができてファミリーカーに乗り換えたんですけど、アメ車に乗りたくて。それで妻を説得するじゃないですけど、ファミリーカーとして使えるアメ車、そういえばアストロがあったなということで、1997年型のアストロを購入して、そこからアストロの魅力を再認識しました」

70年代バニングのテイストを取り入れた外装カスタム

アメ車としては扱いやすいサイズ感と使い勝手の良さからスタートしたアストロのオーナー歴だが、やはりカスタムは外せないようで、各所に手が入れられている。

エクステリアは、1970年代に流行したバニングのテイストを取り入れたオールペンが施されている。バニングとは、1970年代のアメリカで爆発的に流行したバンのカスタムカルチャーだ。大胆なグラフィックペイントやフレアフェンダー、ポートホール(丸窓)など、個性を競うように車体を飾り立てるのが特徴で、当時の若者文化を象徴するムーブメントのひとつだった。このアストロのエクステリアにも、そのテイストが色濃く反映されている。

フレアフェンダーやルーフバイザーのほか、サイドマフラーやルーフレールも装着。ちなみにフレアフェンダーの装着時、スライドドアがフェンダーに干渉して開かなくなったため、ヒンジを延長して対応したという。さらにヘッドライトを丸目に変更してビレットグリル(削り出しアルミ製グリル)を装着し、バンパーなども交換されている。

ドラッグスタイルの足で決めて、内装の赤で魅せる

足まわりは大幅に手が入っている。リアは後期型のアクスルハウジングに換装した。ホーシングとも呼ばれるこの部品は、リアタイヤへ動力を伝えるデフとドライブシャフトを内包する鉄製のケースで、足まわりのセッティングに大きく影響する。あわせてスチール製リーフスプリング3枚重ねにも換装し、他車種流用のアメリカ製サスペンションブランド「QA1」のショックアブソーバを組み込んだ。フロントには、同じくQA1の車高調整式サスペンションを加工して使用。全体的に車高を落としたことで、フロントが低くリアに向かってわずかに高くなる、いわゆるドラッグスタイルの傾斜が生まれている。

ロールーフ(標準ルーフ)仕様のコンバージョン車らしい内装も一新されている。もともと装着されていたウッドパネルを取り外し、ルーフなど内装全体を赤系の生地に貼り替えた。フロントシートは、表皮を張り替えたレカロ製のシートに換装。シートの台座はオリジナルのまま残したため、シートを後席と向かい合わせに回転させる「回転対座」も引き続き可能だ。

「今後はLSD(リミテッドスリップデフ。駆動輪の空転を抑え、走行安定性を高める装置)を入れたいのと、後ろの窓を埋める計画をしています。機関的にも本当はV8に載せ替えたいというのがあるんですけど、アストロにそこまでやるのもどうかな、とは思ってます。そのあたりはちょっと夢って感じですね」

もはやファミリーカーの域を超越しつつあるカスタム内容だが、ゴージャスな車内空間には家族も文句なしだろう。

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