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富士重工業特別競技車両!? 峠に特化したスバル「サンバー」のガチすぎる中身

スバル サンバートラック:リアに積まれたエンジンとワンオフ排気系が存在感を放つ、アオリの文字も遊び心満点な後ろ姿

サンバートラックはワインディングで本当に速い! 峠攻略に特化したスバル軽トラの実力とは

「農道のポルシェ」とも称されるスバル「サンバー・トラック」を、ワインディング走行に特化してカスタムしたオーナーがいる。足回り・吸排気・燃料系にわたる徹底的なチューニングを施し、峠の下りを1速・3速で駆け抜けるというこの1台。その魅力と仕上げの思想に迫る。

サンバーを3台乗り継いだオーナーが語る「バイクみたいに回るエンジン」の気持ちよさ

「農道のポルシェ」、「農道のフェラーリ」などと称されることもある軽トラだが、ワインディングでの戦闘力を高めているのが、“ガヤくん”が所有する2006年式スバル「サンバートラック」だ。サンバーを乗り継ぎ、現在でも3台を所有するという“ガヤくん”。その魅力をこう語る。

「魅力は、やっぱりバイクみたいに回るエンジンですね。もう気持ちよく回る。元々バイク乗りなので、パキッと回るのが好きなんですね。あと、足をいじってみて意外といけるっていう。ノーマルでもそこそこ曲がりますし、いじればもっと曲がります」

足回り・吸排気・燃料系を徹底的にチューニング、いじれば答えが返ってくる

今回ミーティングに参加したこのクルマは、農家の納屋に保管されていた極上車を購入したもので、フルノーマルの状態からカスタム・チューニングを重ねてきたという。足回りは、フロントにファイナルコネクション製の車高調、リアにカヤバ製の「エブリイ」用ローダウンショックをセット。ロアアームバーとモノコックバーで車体剛性を補強している。ホイールはブラックレーシング製の14インチ・6Jを選択し、ブレーキ系はスリットローターとディクセルのZタイプパッドへ変更されている。

エンジン自体はノーマルだが、インテークをワンオフ加工し、自身で溶接したパイプに零1000パワーチャンバー(エアクリーナー)をセット。フレッシュエアが通る場所にエアクリーナーを持っていきたかったという発想からだ。さらに調整式プレッシャーレギュレーター(エンジンへ送る燃料の圧力を任意に調整できる燃圧調整装置)で燃圧を高め、ステンレスメッシュ燃料配管のセットやアーシングも施している。排気系はオートクラフト製エキゾーストマニホールド、ウィルズウィン製フロントパイプを組み合わせ、リアピースは38φのステンレスパイプを自身で曲げてワンオフ製作し、バイク用サイレンサーをセットしている。

「めちゃくちゃ面白いですよ、ギリギリ自分で自由に手が入れられる年式なので。馬力に関してはノーマル程度でフィーリングが変わってるだけですね。燃圧をかけることで、低回転域がかなり良くなってます。峠とかはいいですけど、高速はすぐ吹けきっちゃって、そこはもともとのクルマの性能もあるんですけど。あとはエンジンが後ろに載ってるので、空荷でもガッチリとトラクションがかかるので、相当振ってもそんな簡単にはケツは出ないですね(思い切ってステアリングを切り込んでも、リアが横滑りしない)。そこがサンバーのいいところです。ただ顔がちょっとダサいのが欠点ですけど」

自らの手でセッティングを詰める楽しさをそう語るオーナー。さらに、RRレイアウトならではの走りの強みについても言葉に熱を込める。

「すごいシンプルでいじりやすくて、いじったらちゃんと答えも返ってくるし、非常に面白いですね。走るのは峠が多いですね。サーキットにも行くんですけど、峠の方が多いです。下り専門です。1速、3速ぐらいで楽しく走れるといいですよね。気持ちよく曲がるっていうのがコンセプトなんで」

内外装も抜かりなし、次のステップはエンジンチューンのさらなる深化

走りの機能面以外にも、各部にこだわりのカスタムが施されている。ミラーは純正オプションカバー、ディアスワゴン用フロントグリル、バン用リップ付きバンパー、インナーブラックのヘッドライト、ナニワヤ製フルバケットシート、純正ペダルカバーを採用。油温・油圧・水温・タコメーターを追加し、STI製シフトノブや、山道を走るためのシカ笛なども装備している。

今後やりたいことについては、「ビッグスロットルを入れたり、ECUもサブコンぐらい入れて、ちょっと調整できたらいいなとは思ってるんですけど。あとは空燃比計なども付けて、もうちょっと詰めていきたいなと」と語る。

フロント側からぱっと見るとホイールを変更しただけの軽トラに見えるが、その実はワインディングを気持ちよく走るためにセッティングされたスポーティなサンバー・トラックだ。リアから覗く赤いヘッドカバーと特徴的な排気系が目を引くこの1台。峠の下りで出会ったら、軽トラだからといって油断しない方がよさそうだ。

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