トレンドに左右されず自らの理想をどこまでも純粋に追い求める
ミニバンカスタムでシンプルさを極める仕様がトレンドとなる一方で、強烈な個性を主張するスタイルも根強い人気を誇る。漆黒のボディにゴールドメッシュを組み合わせたトヨタ「アルファード」のオーナー、“TOM”さんの愛車は、そのどちらの枠にも収まらない絶妙なバランスで仕上げられた1台だ。細部まで徹底的に手が加えられながらもやりすぎ感のない、気品に満ちた佇まいが特別なオーラを放つ。
流麗なボディラインにロェン製のフルエアロが美しく調和する
漆黒のボディにゴールドメッシュを組み合わせたそのフォルムは、昔ながらのVIPスタイルを彷彿とさせつつも、ミニバンカスタムの新しい方向性を示しているかのようにも見える。軸に据えられたのはロェン(ROWEN)のフルエアロだ。流麗なボディラインに違和感なくフィットするバランスのよさに惚れ込んだという。
ロェンのエアロは軽量で割れにくく、フィッティング精度も高いのが特徴で、純正の延長線のような自然な一体感を生み出している。オーナーの“TOM”さんはこれをベースにオリジナル加工を実施した。
さらにロェンのカーボン製レーシングボンネットやウイングを組み合わせることで、唯一無二のスタイルへと昇華させた。エクステンションパーツはブラッククリア仕上げとし、リアウイングも後方へのフラットな形状へとワンオフ(特注品)加工が施されている。レーシングボンネットはダクト部を残してペイントし、カーボン柄をのぞかせる演出も心憎い仕様である。
低車高と実用性を両立した足回りと強力なブレーキシステムを構築する
もちろん注目すべきはボディワークだけではない。足回りにはACC製のエアーサスペンション(空気の圧力で車高を調整するサスペンション)を採用し、低車高と実用性を両立している。
ブレーキにはコルベット純正のキャリパーと大径ローターを採用するなど、機能的なアプローチも徹底している。フロントは6POT(シリンダーの数を示すピストン数)、リアは4POTで、リアはEPB(電動パーキングブレーキ)とのダブルキャリパー(2組のブレーキ機構を装着する仕様)仕様となっている。
ホイールは、スーパースターの「レオンハルト バイファル グランデ」の21インチを選択した。ゴールドメッシュが高級感を引き上げている。あくまで普段乗り用でありながら、ここまで作り込んだ理由は至ってシンプルだ。「自分が格好良いと思えるスタイルに仕上げたいから」という飽くなき情熱とこだわりが、このクルマをさらなる高みへと導いている。
徹底したLEDカスタムで非日常的なインテリア空間を華やかに彩る
ベース車両のグレードは最高峰の「エグゼクティブラウンジ」である。高級感のあるインテリアを尊重しつつ、LEDのインストールやパネル加工により、さらに心地良い空間へと変えている。
天井を見上げると満天の星空が広がる。まるで高級車のスターライトヘッドライナー(天井にLEDを埋め込んで星空を再現する内装オプション)のような演出だが、じつはこれ、LEDプロジェクターで投影しているのだ。カラーチェンジも可能で、その日の気分によってブルーにしたり、レッドやオレンジにしたりと色替えができる。車内がロマンチックな空間へと生まれ変わる。
シフトまわりやドアパネルなど、光のないパートについてもすべてグレーストリムのフルウズラモクパネルを採用することで、上質なインテリアを構築している。シート下部にも照明が仕込まれており、2列目のキャプテンシート(左右が独立した特等席のような座席)に座れば非日常的な日常が待っている。
トレンドに左右されず、自らの理想をどこまでも純粋に追い求める。そんな大人の贅沢なこだわりが凝縮されたこのアルファードは、単なる移動手段を超えた、人生を豊かに彩る最高の相棒といえるのではないだろうか。まさにラグジュアリーの極みと呼ぶにふさわしい、至高の空間がここにある。
