エアロレスで極低フォルムを極めたヴェルファイアの純ベタ仕様に驚かされる
ミニバンシーンの頂点に君臨するトヨタ「ヴェルファイア」。その圧倒的な存在感と上質さに魅了され、自分だけの1台を追求するオーナーは数多い。大阪府にお住まいの“mavell”さんが所有し、家族でイベントにも参戦するという愛車は、ミニバン本来の実用性を保ちながら極上のカスタムが施されている。エアロパーツをあえて装着しない「純ベタ」スタイルを軸に、近未来的なLEDやレクサス「LC」風の上質な室内空間を作り上げた、唯一無二の圧倒的なセンスと情熱の結晶に驚かされる。
エアロレスの引き算の美学と極太ホイールで魅せるこだわりの外装
カスタムのコンセプトは「シンプルかつインパクト」である。だからこそ、下まわりのエアロパーツはあえて装着しない。その分、クール(KUHL)製のレーシングボンネットを装着してボンネットを長く見せるロングノーズ化を図り、純正のラインを崩さない滑らかな造形で個性を出している。
フロント開口部のフィンや、エンブレムをなくしたマークレスグリルに添えられた「V」文字の台座は、大理石のような模様を持つフォージドカーボン柄でラッピングを施した。さらに、ボディ上部を包むブラックや、サイド下部のレーシングフラッグ柄など、巧みな技術が随所に光る。
足元には、ワーク製の20インチホイール「VS-XV」をセレクトした。前後ともにリム幅10Jの踏ん張り感あるフォルムとし、ブロンズリムとゴールドピアスボルトという色使いが絶妙である。
スマートフォンのアプリで色を自在に操る近未来的なLEDカスタム
エアロレスのボディにおいて魅せる力を放つのは、美しく配置された光の装飾である。ヘッドライトやウインカー、フォグランプ奥のLEDパネルなど、モデリスタ(トヨタのカスタマイズブランド)製のシグネチャーイルミを連動させながら配置している。
驚くべきことに、これらの色味はスマートフォンのアプリでコントロールでき、光の色はもちろん発光パターンなども制御が可能だ。群馬県に住む知人にカスタムを依頼したというこの装飾は、独創的かつ近未来的でありながら、決してギラギラしすぎない上品な光の使い道にオーナーのセンスがあふれている。
レクサスLC風の上質な内装と極低フォルムを支える足まわりが見事に融合
内装色は、レクサス「LC」で見たブラウン内装を気に入り、ヴェルファイアで選べる「サンセットブラウン」に即決したという。ステアリングはレザーにスエードを組み合わせるなどレクサスLCをイメージして製作し、シフトノブも純正部品を流用している。フロアマットや巻き替えたシートベルトには色鮮やかなレッドを採用し、絶妙なアクセントとした。
さらに、インテリアのアンビエントライト(間接照明)もスマートフォンで制御でき、好みの色に変更が可能だ。点滅やグラデーション点灯など、夜のドライブをロマンチックに盛り上げてくれる。
足まわりには「低い車高のままで走りたい」という願いを実現するため、特注ブラケットを装備したカズサス製のエアサス(空気圧で車高を調整するサスペンション)を採用している。エアタンクなどはラゲッジ(荷室)下にスッキリと収納され、日常の実用性を損なうことはない。Jライン製のフルアーム(タイヤの角度や位置を調整する部品)との緻密な組み合わせで、迫力と美しさを兼ね備えた極低フォルムを実現している。
威圧感のあるエアロを削ぎ落としたストイックな外装と、光やサンセットブラウンが織りなす色気のあるラグジュアリーな内装。各地のイベントに家族とともに参戦するというこのヴェルファイアは、ミニバンとしての家族への愛情をしっかりと守りながら、大人の遊び心とロマンを極限まで追求した現代カスタムの到達点といえる。
