ホンダ「フィット」がマイナーチェンジ! スタンダードの新「Z」にRS譲りのスポーティな内外装と快適装備を標準化して7月10日に発売
広い室内空間と使い勝手の良さで支持を集めてきたホンダのコンパクトカー、「フィット」が装いを新たにする。今回のマイナーモデルチェンジで注目したいのは、従来の量販タイプ“HOME(ホーム)”に代わって主役の座に就く新タイプ“Z”だ。スポーティなRS顔をまとい、上級タイプにしかなかった快適装備まで標準化された。誕生25周年の節目に、フィットは巻き返しの一手を放つ。
誕生25周年のフィット、4タイプ構成に集約しスタンダードの新「Z」が主役に
ホンダは主力コンパクトカーのフィットをマイナーモデルチェンジし、2026年7月10日に発売する。フィットは2001年の初代発売以来、「フィット アリア」や「フィット シャトル」などを含むシリーズ累計販売台数が325万台を超え、本年で誕生25周年を迎えた。2020年に発売した4代目は、日常での使い勝手の良さや優れた走行性能で評価を得てきた。
今回の改良では、各タイプの特長や個性をより際立たせるため、タイプバリエーションを4つに集約した。従来の“BASIC”を「X」に、“HOME”を「Z」にそれぞれ変更し、ハイブリッド専用タイプとした「RS」、アクティブライフに応える「CROSSTAR」と合わせた構成となる。Xはシンプルな装備のエントリータイプ、Z はスポーティなデザインと快適装備を備えるスタンダードタイプ、RSはデザインと走りの質にこだわったスポーティタイプ、CROSSTARは週末の外出などに応えるタイプという役割分担である。
ちなみに、従来の最上級タイプだった「LUXE」は今回の改良で姿を消し、その快適装備は下位タイプへと受け継がれる形となった。
新「Z」はRS顔とシートヒーターを標準化、旧「ホーム」から質感を大幅アップ
スタンダードタイプのZは、エクステリアをRSと同様のスポーティでシャープなスタイリングに一新した。フロントグリルやバンパー、リアバンパーにRSデザインを採用し、シャークフィンアンテナはボディ同色、フルホイールキャップはシャークグレー塗装とした。インテリアはブラック基調とし、本革巻3本スポークのステアリングホイールを採用してドライビングの高揚感を高めている。
快適装備も充実させた。運転席と助手席のシートヒーター、UV+IRカットフロントドアガラス、IRカットフロントガラスを標準装備とする。さらに外装塗料に使うクリア材を変更し、ボディの艶感を向上させた。旧「ホーム」に代わるスタンダードとして、質感と装備の両面で大きく踏み込んだ内容といえる。
これらのシートヒーターや遮熱ガラスは、従来は上級タイプの専用装備だった。スタンダードタイプへの標準化は、コストパフォーマンスの面で見逃せないポイントである。
スポーティタイプ「RS」はe:HEV専用に、Honda CONNECTディスプレーも標準化
デザインと走りの質にさらにこだわったRSは、フロントグリルとリアライセンスガーニッシュをピアノブラックとし、16インチアルミホイールをブラック+切削ブラッククリアに変更した。インテリアにはレッドステッチを施した専用スエードコンビシートやステンレス製スポーツペダルを採用し、内外装ともに所有する歓びを高めるデザインとしている。RSは今回の改良でハイブリッド専用タイプへと移行した。ガソリンモデルは設定されない。
装備面では、Honda CONNECTディスプレー+ETC2.0車載器、ワイヤレス充電器、ステアリングヒーター、運転席と助手席のシートヒーターを標準装備とし、室内の快適性を高めた。CROSSTAR にもステアリングヒーターやシートヒーター、遮熱ガラスが標準装備される。
e:HEV Xは223万8500円から、助手席回転シート車も継続設定
全国メーカー希望小売価格は、ハイブリッドのe:HEV XがFFの223万8500円から、e:HEV Zが FFで249万9200円、e:HEV RSがFFで289万9600円、e:HEV CROSSTARが FFで273万5700円となる。ガソリンモデルは X がFFで180万6200円から、Z がFFで214万5000円からである。いずれも消費税10%込みの価格だ。
Zのハイブリッドとガソリンモデルをベースに、助手席が回転して乗り降りをサポートする助手席回転シート車も設定される。ボディカラーはシーベッドブルー・パールやボタニカルグリーン・パールなど多彩にそろえ、CROSSTAR専用の2トーンカラーも用意する。手足の不自由な方のための「Honda・テックマチックシステム」はZとCROSSTARに設定され、両足だけで運転操作できる「Honda・フランツシステム」は今秋の発売を予定している。
