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電動パワステとクーラー完備で夏場も快適。旧車専門店が手がけた日産「フェアレディZ」

日産 フェアレディZ:フロントからサイドそしてリアへと続く美しいスポーツシルエットが目を惹く

日産「フェアレディZ」を現代の技術で快適仕様へとレストアする

免許を取得してから日産「スカイライン(DR30型)」を約10年かけて3台乗り継いできた“Y”さん。日産「フェアレディZ」への憧れを常に抱いていたものの、結婚を機に手放してからは普通のクルマ生活を送っていた。しかし2015年、ついに旧車専門店の「スターロード」を訪れてベース車を購入する。現代の技術を投入し、快適に走れるよう完全レストアされた愛車の全貌が明らかになった。

憧れを忘れられず旧車専門店でベース車を探し出す

1969年に誕生した初代「フェアレディZ(S30型)」は、流麗なロングノーズ&ショートデッキのスタイリングと直列6気筒エンジンを武器に、北米市場をはじめ世界中で大ヒットを記録した歴史的スポーツカーである。誕生から半世紀以上が経過した現在でも絶大な人気を誇るが、日常的に走らせるためには相応のメンテナンスとアップデートが不可欠となる。

“Y”さんも、そんな名車への憧れを捨てきれなかったひとりだ。たまたま近くに旧車専門店のスターロードがあるということで、とりあえず覗いてみることにしたという。

“Y”さんは、当時の心境について次のように語った。

「最初は全く買うつもりもなく、クルマを眺めるだけで行ったのですが、お店にあったブルーのフェアレディZを見たら、もう買いたい衝動がふつふつと湧いてきて、スターロードの井上社長にお願いしてベース車探しが始まりました」

憧れのクルマを前にして、抑えきれない情熱が溢れ出したようだ。

元々はホワイトボディであった個体を、スターロードの手によってレストア(老朽化したクルマを復元すること)した。ボディカラーはアストンマーティンのグリーン系をベースに、同店オリジナルカラーにペイントされている。この渋く艶のあるグリーンは、オーナーもとても気に入っているそうだ。

カーボンドアミラーにメッキバンパーなど、仕上がりはスポーティかつエレガントである。旧車に現代の技術で作り上げたパーツを組み合わせるのが、長く乗り続けるための秘訣だ。フロント、サイド、リアは独自のカスタマイズを施したスポーツシルエットであり、車高を落としたロングノーズ&ショートデッキスタイルが見事に決まっている。

完全レストアされたL28改3リッターエンジンを積む

スターロードにて完全レストアされたエンジンは、「L28改3リッター」である。なお、L28型エンジンを3リッター化する手法は、日産純正のLD28型(ディーゼルエンジン)用クランクシャフトなどを流用してストロークアップを図る、旧車ファンにとっては伝統的かつ王道のL型チューニングとして知られている。

ソレックス製の44Φ(直径44mm)キャブレター(燃料と空気を混ぜる装置)に、排気系は同店製の48Φ等長エキゾーストマニホールドとマフラーを組み合わせ、優れたサウンドとトルクを作り出している。

足まわりには、32段車高調整式ショックアブソーバーを装着した。カーボン製のオーバーフェンダーに組み合わせるのは、オリジナルの「グロースター」ホイール(フロント15×9.0、リア15×10.0)だ。このムチッとした足元のスタイルが、非常にスパルタンな雰囲気を醸し出している。

オリジナルのLEDヘッドライトは、夜間の照射性がアップするのはもちろんのこと、現代風のスタイリングとして見事に調和している。

ギシギシ音がしない1年中乗れる超快適仕様に仕上げる

内装全般には防音材や断熱材を入れ、1年を通して乗れるように快適仕様へと仕上げられている。内張りの中身に防音処理などをしっかりと行なっているため、旧車特有のギシギシとした不快な音などは一切ない。電動パワーステアリングやクーラーを完備しているため、夏場でもストレスなく乗ることができるそうだ。

デフィ製の水温、油温、油圧メーターがダッシュボード上にスッキリと収まり、スタック製のスピードメーターもセンス良く配置されている。MOMO製のステアリングホイールにはワークスベルのラフィックスGTCを組み合わせ、メカニカルな雰囲気が漂うインテリアを演出している。

奥様も旧車好きということで、共通の趣味を持つ2人はいつも一緒という仲の良さだ。快適に仕上がった憧れの愛車とともに、これからも素敵なカーライフを楽しんでいくことだろう。

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