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彼女の「クラウン」はレクサス顔! カスタム費用1500万円! 目指すは「ナチュラル系VIP」です

スピンドルグリルにクラウンのエンブレム

最近、カッコいい女性オーナーが多くなった

AMW編集部は年間を通じで様々なイベントにお邪魔しているが、それらイベント会場で数多く見かけるようになって来たのが、カスタムカーに乗るカッコ良すぎる女性の姿だ。しかも、その乗っているクルマのレベルが物凄く高い。今回紹介する210系「クラウン」のオーナー“なぎくら”さんは、カスタムカーが大好きで、VIPカーに憧れ、のめり込んでドハマりしたという。ドレスアップカーコンテストに積極的に参加する常連となり、VIPカスタムにおいても上級者レベルの愛車を持ち込んでいた。

彼女が目指すのは「ナチュラル系VIP」

ベルベットパープルにオールペンしたGRS210クラウン。まず最初に、そこから降りて来たオーナーが女性だったことに驚かされた。てっきり彼氏のクルマかと思ってしまったほどだ。

オーナーの“なぎくら”さんに話を聞くと、彼女が目指したのは「ユーロVIP」というジャンルのカスタムとのこと。例えるなら悪さを強調する昔ながらのVIPスタイルとは異なり、煌びやかに映える印象を与えるカスタムといえるだろう。

VIPカーの世界は各地で開催されるドレスアップカーコンテストによって、そのレベルが年々アップしている。そして、スタイルについてもインパクト重視の過激な方向へと向かい、見た瞬間に「凄い」と思わせるカスタムがもてはやされている。そうした現状に、彼女はこれからの時代に向けた一石を投じようと「ナチュラル系VIPスタイル」を提案しようと思ったそうだ。

VIP系カスタムにおいて、今どきはブリスターフェンダーの装着はあたり前になっている。そして、そのフェンダーの作り込みは、あえて後付け感を強調させ、ダクトを複数入れることで凄さを伝えるわかりやすさ重視の手法が最も多い。

だが、“なぎくら”さんのブリスターフェンダー化に対する考え方は真逆で、純正が持つ美しいラインを崩さいリメイク法だ。つまり、純正プレスラインはそのままに、前後フェンダーをワイド化させるのみのシンプルさで勝負。そこにダクトといったデザイン処理は加えない。見た目がシンプルで自然、それが「ナチュラル系VIPスタイル」の王道というわけだ。

レクサス顔のクラウン

また、すでに気づいている人も多い思うが、フロントマスクはフェイスチェンジによって大幅に変更されている。ヘッドライトは210系から220系に変更し、グリルはレクサス「ES」のスピンドルグリルを採用、これに合わせてフルバンパーもワンオフ製作。見た目、クラウンではなくレクサスのイメージを与えている。

こうした大胆な変更を行いながらも、基本的なフォルムは純正まま、さりげなく広げたワイドフェンダーでバランスさせている。また、リアバンパーについてはエイムゲイン製をベースにワンオフ加工で作り込み、アンダー部分は外向きにオフセット装着させた左右4本出しマフラーに合わせてカット。中央はディフューザー形状にして作り込んでいる。

また、リアセクションはナチュラルVIPの自然でさりげないフォルムを作り出すために、リアスポイラーをトランクと一体成型で装着。リアクォーターから自然な形で後方へと流れる美しいスタイルを作り出した。

インテリアは魅せる系

一方、テールランプについてはナチュラルとは違ったアプローチで、むしろ凝りまくったフル加工テールをマウント。唯一、この部分だけはアピール度高めのギャップを加えることで、良い意味でその他の変更箇所を気づかせるポイントになるわけだ。

トータルのカスタム費用について聞いてみると、なんと現状で約1500万円ほどとのこと。内装も、渋いワインレッドに張り替えて、オーディオ系や室内イルミネーション等、外装とは違い、視覚的に楽しめる魅せ系インテリアとしている。そのため、カスタム費用もかかってしまうというわけだ。

最終的にこのクルマで目指しているところを“なぎくら”さんに質問してみた。

「VIPカー乗りであれば誰もが憧れ、夢見る東西王者決定戦の参加資格を勝ち取って、その舞台で総合優勝したいんです。そのために、色々と考えて工夫してこだわって作り込んでいます」

ぜひ、彼女考案のナチュラル系VIPスタイルで新時代を切り拓いてもらいたい。

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