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ベテランコンビで勝利を狙う!「ZENT CERUMO GR Supra」で戦う「TGR TEAM ZENT CERUMO」【SUPER GT Teams】

38号車ZENT CERUMO GR SupraとZENTsweetiesの下光リコさん

フォーミュラでも実績を残す名門チーム

日本を代表するGTレースとして、海外でも人気の高い「SUPER GT(以下、スーパーGT)」。GT500クラスはトヨタ/ニッサン/ホンダの3メーカーがしのぎを削っている。今シーズンはトヨタ「GRスープラ」が6台、ニッサン「フェアレディZ」が4台、ホンダ「NSX」が5台参戦している。今シーズンを戦う15台のなかから、今回は38号車ZENT CERUMO GR Supraで戦う「TGR TEAM ZENT CERUMO」を紹介しよう。

ベテランコンビ継続で復活を狙う

1981年に名物エンジニアの佐藤正幸が設立したレーシングチームで、1991年により自社チームで全日本F3000選手権への参戦を開始した。その後もフォーミュラ・ニッポン、スーパーフォーミュラと国内トップフォーミュラで活躍しており、2015年に石浦宏明、2016年に国本雄資、2017年に石浦がチャンピオンに輝いた。

一方で、1995年からはトヨタ勢の一角として全日本GT選手権への参戦を開始しており、2001年に立川祐路/竹内浩典がタイトルを獲得。その勢いはスーパーGTでも衰えず、シリーズ設立初年度の2005年に立川/高木虎之介がタイトルを獲得したほか、2013年には立川/平手晃平がドライバー部門およびチーム部門を制覇するなど2冠を達成している。

まさにTEAM CERUMOはスーパーGTでも輝かしい実績を有しているのだが、2023年のGT500クラスにおいても、同チームの38号車がトップ争いの鍵を握る存在となるだろう。

ドライバーは前述のとおり、過去3回にわたってチャンピオンに輝いている立川と、2015年および2017年のスーパーフォーミュラ王者である石浦宏明。2015年からコンビを組んできた両雄が、引き続きドライビングを担当している。

さらに、同チームの主力モデルとなるGRスープラも熟成の域に達しているだけに、どのコースにおいても抜群のパフォーマンスを発揮するはずだ。しかも、チーム監督には長年にわたって工場長を務めてきた生え抜きの村田淳一が2年ぶりに復帰したことから、メカニックのピットワークも含めてスムーズな連携が行えることだろう。

残念ながら2022年は歯車が噛み合わず、目立った成績を残せずに終わってしまった。2023年の序盤戦も苦戦が続いているが、もともと予選でのスピードはもちろん、決勝での強さも持っているだけに、シーズン中盤から後半にかけては、TGR TEAM ZENT CERUMOの38号車が2019年以来となる勝利を獲得するに違いない。中盤戦以降はZENTカラーを身にまとうGRスープラの動向に注目したい。

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