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いすゞ「117クーペ」の後期型から憧れの初期型に乗り換え! でもなぜ後期型を増車した? 気がつくと6台の国産趣味車のオーナーに

角目の117クーペを所有していたが、やはり初期の丸目への憧れが捨てがたく入手したそう

「ハンドメイド」と呼ばれる少量生産の初期型117クーペ

2023年9月30日に静岡県熱海市の長浜海浜公園 芝生広場で開催された、ACJ熱海HISTORICA(ヒストリカ)G.P.meeting2023(オートモビル・クラブ・ジャパンが主催)。今回はイタリアンデザインの美しき国産クーペ、それも希少な初期型のいすゞ「117クーペ」のオーナーに話を聞いてみた。

角目の後期117クーペから丸目のハンドメイドモデルを探して乗り換え

イタリアを代表する工業デザイナーのひとりであるジョルジェット・ジウジアーロは日本車もたくさんデザインしているが、なかでもカロッツェリア・ギアのチーフスタイリストだった時代に手がけた、いすゞ 117クーペは代表的な1台である。1968年にデビューしたファストバックスタイルの高速ツーリングカーで、エレガントなプロポーションでありながらスポーツマインドを存分に感じさせる高級パーソナルカーだ。

今回の熱海ヒストリカで遭遇したのは1971年式のいすゞ 117クーペで、排気量1800ccの直4ツインキャブエンジンを積んだモデルであった。

1972年までの初期モノ117クーペは少量生産であったことから「ハンドメイド」と呼ばれており、いまでも探しているファンが多い人気車だが、熱海でお話を伺ったオーナーの渡辺さんも以前からハンドメイド117を探していたのだという。

「以前、角目4灯ヘッドライトでAT仕様の117クーペXEに乗っていたのですが、やはり、丸目4灯のフロントマスクが好きでハンドメイド117を探すことにしました。ですが、少量生産だったこともあり、なかなか出てこなかったわけです。そうしたら、オーナーが知り合いでクルマの内容が分かっている1971年式の個体が出てきたので、これを買うことにしました。レストアに1年半ほどかけ、今日に至っています」

いすゞ車だけで4台、合計6台の国産趣味車を所有することに

そう話してくれた渡辺さんによると、ハンドメイド117を入手できたことで再び角目4灯仕様も欲しくなってしまい、1978年式の117クーペXCを購入。エアコンの付きの5MT仕様なので、気軽に乗れると笑顔で語ってくれた。

ジウジアーロつながりということで、1990年式のいすゞ「ピアッツァ」も欲しくなって買ってしまった、とも話してくれたので、現在の愛車を聞いてみたら、1966年式のホンダ「S800」、1972年式のいすゞ「ベレットGTR」、1984年式の日産「スカイラインRS-X」(DR30型)も所有していた。なんと、国産の趣味車を6台も愛用しているという生粋のカーマニアだったわけである。

熱海ヒストリカに来たのは初めてとのことだったので、今後、参加車両を毎年チェンジしながらエントリーを続け、ギャラリーの目を長きにわたって楽しませてくれたら幸いだ。

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