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実質価格334万円からの韓国ヒョンデ新型「コナ」がいよいよ発売! 中国BYD「ATTO3」がバチバチのライバルです

ヒョンデのEVを象徴するピクセルグラフィックなども相まって強烈な個性を放つ

コンパクトSUV電気自動車「コナ」が販売スタート

2022年5月に日本での販売を開始したヒョンデ「アイオニック5」が2022-2023日本カー・オブ・ザ・イヤー「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞するなど、一定の評価を集めつつあるヒョンデから、リーズナブルな価格と実用的なボディサイズを持つコンパクトSUV電気自動車の「KONA(コナ)」が2023年11月1日より販売をスタートさせた。

国内はBEVモデルのみ導入

日本では2車種目のEVとなるコナは、日常の様々なシーンで使い勝手の良い、優れたスペースユーティリティ、そしてV2LやV2Hをはじめとした様々な便利な機能を持つ「マルチプレイヤー」なコンパクトSUVとのこと。

ボディサイズは全長4355mm×全幅1825mm×全高1590mmと日常使いにも最適なものとなっており、取り回しの良いコンパクトSUVとして幅広いユーザーのニーズを取り込みたいことが伺える。グローバルでは2世代目となるコナだが日本への導入は初となり、日本国外ではガソリンモデルやハイブリッドモデルも存在しているが、日本へはBEVモデルのみが投入されている。

搭載されるバッテリーはグレードによって異なっており、エントリーモデルとなる「Casual」には48.6kWhのものが搭載されて航続距離は456km、それ以外のグレードには64.8kWhのものが搭載され、「Voyage」が航続距離625km、「Lounge」と「Lounge Two-tone」は航続距離541kmとなっている(いずれもWLTCモードの自社測定値)。

モーターは「アイオニック5」とは異なりフロントに搭載させ前輪を駆動させるFFレイアウトとなっており、モーター出力は最大トルクが255Nm、最高出力はCasualが99kW、それ以外のグレードは150kWとなっている。

気になる価格はエントリーモデルのCasualが399.3万円、Voyageが452.1万円、LoungeとLounge Two-toneが489.5万円となっており、いずれも国からの補助金として65万円が交付されるため、実質334.3万円からと非常に戦略的な価格となっている点にも注目だ。

強烈な個性を放つデザイン

エクステリアのデザインについては、一目でヒョンデのモデルであることが分かる個性的なデザインとサイドのキャラクターラインが印象的で、前後のシームレスホライゾンランプやヒョンデのEVを象徴するピクセルグラフィックなども相まって強烈な個性を放っている。

またボディカラーはモノトーン6色、2トーン3色の9パターンが用意され、モノトーンカラーに設定されている「デニムブルーマット」というカラーは日本専用色となっている。

一方のインテリアは奇抜さを抑えた落ち着いたものとなっているが、12.3インチのカラーLCDクラスター(メーター)と12.3インチナビゲーションディスプレイを一体化した次世代インフォテインメントシステムなど、先進性はしっかり感じさせるものとなっていた。

もちろんエントリーモデルであっても先進運転支援システムの「Hyundai SmartSence」は標準搭載となっており、Lounge以上のグレードには、前方衝突防止アシストにステアリング操作のアシストがプラスされるほか、高速道路を走行時にウインカー操作のみで車線変更が可能な「高速道路ドライビングアシスト2」なども搭載される。

コナもアイオニック5と同じくオンライン販売が原則となるが、電気自動車をより安心して乗ることができるように「Hyundai Assurance Program」を全グレードで標準付帯する。

これは12カ月、24カ月、36カ月時の点検・車検時の基本料金、及び車検時の基本料金、完成検査費用、継続登録費用が無料となる「HEALTH CARE」と、万が一、ボディに損傷が生じた際に、1年に1回、バンパー、ドアミラー、フロントガラス、タイヤのうち1部位の修理を最大10万円まで負担する「STYLE CARE」が含まれるものだ。

中国のBYD「ATTO3」がライバル

実質価格300万円台で航続距離400km超のEVといえば、中国のBYDがリリースする「ATTO3」がコンパクトSUVスタイルで実質355万円、航続距離470kmとバチバチのライバルとなるが、モノグレードのATTO3に対してコナは4グレード展開となっており、上級グレードを狙うとコナが高くなってしまうところが悩ましい。

ただコナ(というかヒョンデ全体)の斬新なデザインには心惹かれるものがあり、インテリアの雰囲気などはいち早くBEVに興味を持つアンテナ感度の高いユーザーには刺さりそうな雰囲気がある。あとは乗り味がどうなっているのかが興味深いところなので、実際に乗ってみて最終的な判断を下したいところだ。

幸いにも今後は各地にあるショールームだけでなく、積極的に展示会や試乗会を実施するほか、カーシェアリングサービスやレンタカーとしてコナを導入していく予定ということなので、気になる人はそちらも合わせてチェックしてみてはいかがだろうか。

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