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子育てが終わって手に入れた夢の日産「GT-R」! じつは「ハコスカやケンメリ」に憧れていたオーナーが「R35」を選んだ理由とは

フロントリップはブリッツ、ボンネットはトップシークレットで、どちらもカーボンタイプを装着

念願のGT-R購入から広がった新しい交流

「子育てが終わってひと段落したから」という理由で、念願のクルマを入手して第二の人生を満喫するユーザーは、ある一定数は存在しています。熊本県阿蘇郡南小国町にある瀬の本レストハウスで開催された「九州☆GT-Rミーティング2023」で出会った35GT-Rオーナーの引田浩二さんも、正にそんな一人。今の愛車を手に入れたことで広がった新しい仲間との交流を、「今、人生がとても充実しています!」と話してくれた、引田さんをご紹介。

少しずつ貯金しながら夢を掴んだ

グリルの赤バッジの横に、さり気なく貼られた「750R改」のエンブレム。この日産「GT-R」のオーナーである引田浩二さんの、愛車へのこだわりが表現された部分である。

しかし、この数字から想像されるフルチューンの内容よりも、「やっと手に入れることができた」という積年の思いから始まった、今のカーライフへの満足度の高さこそが、引田さんの本当の姿だと、お話をしていて思ったことだった。

「若い頃は、ハコスカやケンメリのGT-Rに憧れました。でも、さすがに手に入れることはできず。それでも、欲しいという想いから、自分が欲しいクルマをいつか必ず手に入れるためにと、少しずつお金を貯めていたのです。そして、50歳も過ぎて子育てもひと段落したタイミングで、ようやく本当に欲しいと思ったクルマを購入することができました」

若かりし頃に憧れていたハコスカやケンメリは旧車となり、当時以上に価値が上がってしまった。その一方で、職場から取引先への移動途中という、日常の生活の中で目にするようになったある場所にいつも停められていた35GT-Rの佇まい。

引田さんはその車両の存在により、旧車ではなく最新のGT-Rを購入することを決意。そして今から遡ること7年前に、念願かなって新車で入手したのが、日産「GT-Rブラックエディション」(2017年式)だった。

800馬力のフルチューン車で東奔西走の日々

このブラックエディションは、外装のドレスアップだけではなく、足回りの変更とエンジンもフルチューンされている。

内容はフェニックスパワーによるメニューで、794.86ps、トルクは106.33kgmを獲得。ボディパーツは、トップシークレットのカーボンボンネット、ブリッツのフロントリップスポイラー&マッドガードカバー類。ホイールはアドバレンレーシングGTで、サスペンションは、ジュラテックのパワーシリンダーを装備している。

さらに、内装などの各部カーボンパーツはRSWジャパンなど、あらゆるチューニング&カスタムが施されているのが特徴だ。

しかし、引田さんの場合は、この愛車でとにかく走り回ることを楽しんでいる。ご本人も話してくれたし、インスタグラム(@ 35_gtr_papa)の投稿を見れば一目瞭然だが、時間さえあれば、どこかに繰り出してGT-Rライフを満喫しているのである。

「GT-Rに乗る前は、スバルが好きだったのでレガシィなどをファミリカーとして乗り継いでいました。しかし、GT-Rに乗り出してから、友人の繋がりが一気に増えて、クルマ好き同志の交流が広くなったんです。出先で知らない人から声をかけてもらえたり、そういう交流というのは、GT-Rならではだと思います」

至れり尽くせりのチューニングカーを、ガレージ保管でピカピカにして悦に浸ることよりも、積極的に走り回り、交友関係を広めていく。引田さんに待っていた第二の人生は、日産「GT-R」が導いてくれた、最高のカーライフだったのだ。

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