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80年代バブルの熱気をスズキ初代「ラパン」でリーゼントのZ世代の若者が再現! ホイールは懐かしの「ハヤシストリート」でキマり!

オーナーのYamatoさんと愛車の初代アルトラパン

BMW群に混ざったアルトラパン

1980年代ファッションで同年代のBMWオーナーたちの集まるオフ会が「30ミーティング」です。2023年12月30日に高速道路のパーキングエリアで開催され、E30系を中心に約20台のBMWが集合して楽しみました。今回は、BMW群に混ざったスズキ初代「アルトラパン」とそのオーナーを紹介します。

1980年代のファッションで参加

インターネットの普及によって、今では日本全国各地で頻繁に開催されているクルマ系のオフ会。それらはそれぞれ車種やメイクス、あるいは生まれた国や時代など、さまざまなテーマでセグメントされているが、本稿でご紹介するのは「30ミーティング」というイベント。これはその名の通り2代目3シリーズのE30系を中心に、1980年代のBMWオーナーが集まるミーティングである。毎月の開催日も月末の「30日」と、こちらも30つながり。ミーティング参加にあたっての厳密な参加規約などはないが、1982年~1994年にかけて生産されたE30系の時代に合わせて「1980年代のファッションで参加すること(強制ではない)」というユニークなレギュレーション(?)もある。

今回集合場所となった高速道路のパーキングエリアには、集合時間の朝9時を待たずに参加車両が続々と集まり始め、年末の慌ただしい時期にもかかわらず約20台のBMWとそのオーナーたちが集合した。1カ月ぶりの再会に、あちこちでオーナー同士の気さくな会話も弾む。参加車両の多くはやはりE30系で、2/4ドア・セダン、5ドア・ワゴンのツーリング、カブリオレ、さらに独自の外板が与えられたホモロゲーションのモデルM3など、多くのバリエーションが集まった。また、”レギュレーション”に沿って如何にも1980年代テイストのファッションに身を包んだ参加者も多く、会場の一角はさながらバブル期の表参道か六本木通りである。

そんな中、1980年代BMW群に混ざった小さなクルマが1台。見れば初代スズキ「アルトラパン」(HE21S型)である。その若きオーナーらしき人物も、BMWオーナーたちの談笑の輪に加わって親しげだ。その関係が気になったので、話を伺ってみることに。

昭和テイストなアイテムをひたすら投入

「自分はBMWのオーナーじゃないんですが、30ミーティングのメンバーに知り合いがいて”1980年代のファッション”繋がりってことで、このオフ会に参加してます。そもそも昭和にハマったのは、自宅にあった親のレコードがきっかけですね」

と語ってくれたのは、赤いスカジャンにリーゼントがとっても夜露四苦なYamatoさん。なるほど。しかし一口に昭和と言ってもいささか広うござんすが、そのレコードとは?

「一番のお気に入りの歌手は中森明菜ですね。そこから当時の時代背景など興味がどんどん膨らみ、特に元気いっぱいの1980年代のトレンドを追っかけることが趣味になっていきました。

以前は軽トラに乗ってたんですが、3年前にこのアルトラパンをネットで見つけて手に入れました。当初はどノーマルでしたが、クルマをいじるのも趣味なので、自分でちょいちょいカスタムしています。FRPのリアウイングはワンオフです」

さらにフロントスポイラー装着、グリルからはオイルクーラーのホース(ダミー)が覗き、若干ローダウンされた足元は懐かしのハヤシストリートでキメているYamatoさんのアルトラパン。しかし圧巻なのはやはり室内のテイストだ。LOVEなステッカーから芳香剤のボトルにドリンクホルダー、ダッシュボードの上に敷かれたフリンジ付きのマットまで、ダサかっこいい(※個人の感想です)昭和テイストなアイテムがひたすら投入されている。

「いろいろなイベントに出掛けては、昭和のツボというか、当時のさまざまな情報を仕入れています」

と、まめなリサーチで昭和末期から平成という時代の空気を追体験する努力を惜しまないYamatoさん。

「自宅はもっとヤバい1980年代状態です。ぜひ見てほしいっす」

これからのニッポンを元気にしていくのは、当時の熱気を令和の今に再現しようと楽しんでいる若干25歳・Yamatoさんのような世代かもしれない。バブル期に人生のピークを過ごしてきた世代に替わって。というわけで後はまかせたぞ、夜露四苦!

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