「第24回ロールス・ロイス&ベントレー・デイ」が1月5日に開催
2025年も新年早々から、愛好家たちによる数々の自動車イベントが起動しています。今回はそんなイベント群の中から、「日本ロールス・ロイス・ベントレー・オーナーズ・クラブ(RRBOCJ)」が毎年、横浜赤レンガ倉庫で開催しているクラブのフラッグシップ的イベント「ロールス・ロイス&ベントレー・デイ」を紹介しましょう。
日本最古のR-R/ベントレー愛好家クラブのフラッグシップイベント
「ロールス・ロイス」と「ベントレー」は、イギリスが世界に誇る高級車メーカー。現在ではそれぞれ独自の道を歩んでいるが、1931年から前世紀末まではロールス・ロイス社が両ブランドを所有し、基本を一にする姉妹車として世界に君臨してきたことは、クルマ好きならば多くの方が知るところであろう。
そのため、今なお両ブランドを2トップ的なパートナーとみなし、双方を愛好し続けるファンは非常に多いようだが、さらにオーナーによる愛好家クラブなども両ブランドを「ペア」のごとく規定している事例が、洋の東西を問わず大多数を占めている。
「日本ロールス・ロイス・ベントレー・オーナーズクラブ(RRBOCJ)」も、そのひとつ。両ブランドがたもとを分かつ以前の1996年に結成。現在も活動を継続しているロールス・ロイス/ベントレーの愛好家クラブとしては、日本国内で最も旧い歴史を持つ。
このクラブへの入会資格は、年式・モデルを問わず、ロールス・ロイスないしはベントレーのオーナーであること。創立以来「心豊かにクルマ道楽」をモットーとして、年間を通じてツーリング会などさまざまなイベントを行っている。
とくに近年では、若手メンバーが中核となってクラブ内イベントも充実させているほか、ほかのカーイベントなどにも積極的にクラブとしてエントリーしているとのことである。
そんなRRBOCJが毎年11月下旬に恒例行事として開催してきたのが、同クラブを象徴するメインイベントともいうべき、大規模ミーティングの「ロールス・ロイス&ベントレー・デイ」。2002年に東京・神宮外苑絵画館前広場にて初開催されたのち、2004年以降は横浜赤レンガ倉庫前広場へと会場を移して現在に至っているものの、今年はちょっとだけ異変があったようなのだ……。
極寒なれど盛況! 40台のR-R/ベントレーが赤レンガ倉庫に集結
横浜赤レンガ倉庫に会場を移して以来の「ロールス・ロイス&ベントレー・デイ」は、例年11月23日の「勤労感謝の日」を開催日として20年以上の歴史を重ねてきた。ところが、会場側の都合により昨2024年11月23日は会場を借りることができず、その代替えとして2025年1月5日に開かれることになったという。
スケジュールが大きく変更されたこと、あるいは多くのメンバーにとっても新春・松の内の忙しい時期で、しかも天気が良くとも極寒が予想されることから、土田 誠会長をはじめとする運営チームでは、もしかしたらエントリー台数も20台くらいに留まってしまうのでは……? と覚悟していたという。
ところが、当日朝に赤レンガ倉庫を訪ねてみると、1920年代からちょうど1世紀後に至る各世代のロールス・ロイスおよびベントレーが合わせて40台。そしてオーナーであるクラブメンバーたちが、関東一円のみならず東海地方や関西からも集結していたのだ。
参加車両について、とくに今回はベントレー勢が豊作で、旧くは1928年ル・マン24時間レース優勝車そのものである「4 1/2 Litre オールド・マザー・ガン」を筆頭に、第二次大戦後のモデルでも「Mk-VI/Rタイプ」サルーンとその改造版ホットロッド「ハルス・スペシャル」に至るまで4台が並べられた。
また、1950~1960年代の至宝「Sタイプ コンチネンタル」も「H.Jマリナー」ボディの2台と「パークウォード」ボディの1台がズラリと勢ぞろい。さらに1990年代の「コンチネンタルR」では特装モデルの「マリナー」と「400」の2台が並ぶという、ベントレーファン垂涎の光景が展開されることになった。
そして、開催日がイレギュラーなお正月休み中になったことの副産物か、会場にはクラブメンバー以外にもベテランから若手に至る各方面の自動車エンスージアストの面々が、年始のご挨拶も兼ねて続々とイベント会場を来訪。さらには、横浜赤レンガ倉庫を訪れる世界各国からの観光客も合わせて、図らずも大盛況のミーティングとなったのである。
