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新車で買って33年11万キロ! いすゞ「ミュー」に惚れて「ジムニー」から買い替え…フレンチブルーとブリスターフェンダーがお気に入りポイントです

いすゞ ミュー:チョロQを実車にしたかのような個性的なスタイル。タイヤはBF Goodrichオールテレーン265/65R17

ボディカラーとデザインに惹かれて新車で購入

2024年10月12日に静岡県熱海市の長浜海浜公園 芝生広場で開催されたACJ熱海HISTORICA(ヒストリカ)G.P.meeting2024(オートモビル・クラブ・ジャパンが主催)。さまざまなクルマが集まる海沿いのイベントにて、個性的な趣味車とオーナーを取材してきました。今回はいすゞ「ミュー」を紹介します。

斜め後ろから見たスタイリングがかっこいい

「もともと4輪駆動車が好きで、スズキ ジムニーの4サイクルターボエンジン仕様が発売されたときにすぐさま購入しました。このときに買ったジムニーは1986年式のJA71C型で、幌仕様、外装色がブルーでした。2代目ジムニーに5年ほど乗って、次に目に留まったのがいすゞ ミューでした。三菱 パジェロのオープンモデルであるJトップと悩みましたが、ミューのボディカラーとデザインに惹かれて購入しました。見て、走って、また眺めて。マニュアル車なので、両手両足を使って走るのが楽しいです」

そのように話してくれた浅川 昇さん(取材時57歳)のいすゞ ミューは1991年式で、グレードはFRP製トノカバーを持つハードカバーの2.6Gである。

経年劣化によって色褪せてしまったボディカラーはフレンチブルー(メーカー公式アナウンス色)で、この外装色と当時流行りのブリスターフェンダー、斜め後ろからのカッコいいデザインが愛車のこだわりポイントなのだという。

「ミューも新車を購入しました。1991年5月のことです。当初は、林道ツーリングに行ったりして楽しんでいました。親父がまだ元気だった頃、一緒に親戚宅を訪問したり、山道を走ったことが一番思い出深いエピソードです。ここ最近は毎日通勤で使用しています。そういう感じの乗り方をしているので、総走行距離が11万633kmまで伸びました」

今後の部品提供に不安が……

30年以上前に生産されたSUVを足グルマにしているということは、丈夫かつパーツをいまでも入手できるのだろうか……? そう思い、浅川さんにそのあたりの事情について伺ってみた。

「とくにトラブルも無く、手のかからないクルマでしたが、じつはつい先日まで修理工場に1年4カ月も入庫していました。今回の熱海のイベントに間に合わせるため、メカさんが頑張ってくれたので参加することができました。よかったです。やはり、最近は欠品パーツがあり、リペアや新たに部品を作製するのに時間がかかったとのことでした。過去にクラッチマスターとリアキャリパーを交換したことがあります。今後、部品調達がうまくいくのか、少し不安ですね」

ラジエターホースからの水漏れを完治させるために1年4カ月を費やしたそうだが、かなり前に水漏れが発生し、このときに入れた水漏れ防止剤がラジエターコア、ヒーターコアなどのあらゆる場所で目詰まりを起こしたらしいのだ。これを直し、さらにゴム配管が硬化したので交換することにしたが、専用品が欠品なので作製する必要があり、修理完了までの時間がかかったとのことだった。

現在、浅川さんは1978年式のMG「ミジェット1500」(2012年購入)と2005年式のアルファ ロメオ「GT 3.2 V6」(2017年購入)も所有しているが、ミューが長期入庫しているときに毎日通勤に使っていたのはミジェットのほうで、台風の日も乗り、ふた夏を走破している。2024年の夏は驚くほど暑かったが、連日乗っていたので調子よかったそうだ。

「今後、久しぶりに山へ走りに行きたいのですが、ダートを走ると振動で壊れるかもしれないので心配ですね。あと、くたびれた外装をキレイにしたいです。でも、資金的に無理かもしれません。欲しいクルマがたくさんありますが、増車の計画も未定ですね」

バイクも所有しており、1973年式のカワサキW3(従兄の形見で一生モノ)、2016年式のMV AGUSTA ブルターレ800(2024年に購入)、1980年式のスズキ ハスラー50(高校時代から保有。現在不動)という顔ぶれなのだとか。バイクのラリーで太平洋から日本海(能登)を目指し、奥さまと2台で走ってきたそうなので、浅川家の趣味生活は今後も充実したものになるだろう。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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