2025年は山口県きらら博公園からスタート
交通タイムス社が発行している『HIACE Style(ハイエーススタイル)』と『WAGONIST(ワゴニスト)』は、読者から長く支持されているカスタム系自動車情報誌です。その読者との交流を目的に始まったイベント「スーパーカーニバル」は、2023年度より名称を「スーパーカーニバルリアル」に変更し、全国規模で交流の幅を広げてきました。2025年は、山口県山口市にあるきらら博記念公園にて第4回目を開催。160台以上が集まった大規模なユーザーミーティングの模様をお届けします。
編集部とユーザーとの交流が目的のイベント
交通タイムス社が発行する雑誌で、ドレスアップを楽しむユーザーにとくに支持されているのが、『HIACE Style(ハイエーススタイル)』と『WAGONIST(ワゴニスト)』だ。1994年にWAGONISTが創刊した当時はステーションワゴンが流行しており、スバル「レガシィ」やホンダ「アコードワゴン」、日産「アベニール」などが大人気。それらをカスタムしながらオシャレに楽しむユーザーやクルマを紹介する専門誌だった。
2000年代に入ると流行に変化の兆しがあり、ホンダ「オデッセイ」、日産「エルグランド」、トヨタ「アルファード」といったミニバンへ人気車種は移り変わっていった。その後、各社からセダンとは異なるワゴンタイプの車種が増加したこともあり、主流だったステーションワゴンやミニバンに加えて、トヨタ「プリウス」や「C-HR」といったユーザー層も対象に。それが、現在の幅広いユーザー層へとつながっている。
一方の『HIACE Style』は、職人ご用達クルマとして人気ナンバー1のトヨタ「ハイエース」の専門誌として、2005年に第1号を創刊。実用性と趣味性を両立したカスタムや、車中泊・トランスポーターとしての活用法、あるいは1980〜1990年代に流行したバニング文化の流れを組むカスタマイズなど、ハイエースを中心に日産「キャラバン」も取り入れるなど、商用ワンボックスに特化したドレスアップ情報を届けている。
当日エントリーも含む160台オーバーが参加
2025年3月30日に開催された「スーパーカーニバルリアルin山口」は、この2誌合同によるユーザー参加型のイベントだ。会場となった山口県山口市の「きらら博記念公園」は、2001年に開催された「山口きらら博(21世紀未来博覧会)」の主会場跡地を利用し、現在はスポーツ振興を図る施設として運用されている。
2013年から始まった西日本最大級の屋外音楽フェス「WILD BUNCH FEST.(ワイルドバンチフェス)」の会場としても知られ、その立地や施設環境の良さから、近年ではさまざまなカーミーティングの会場として数多く利用されている注目施設だ。
「スーパーカーニバルリアルin山口」の会場に並んだエントリー車は総勢160台オーバー。地元・山口県や近県の福岡県を中心に、中国地方や九州地方からのエントリーが多数を占めた。当然だが、ユーザーの愛車はハイエース、アルファードとヴェルファイアを中心としたミニバン、そのほかのワゴン勢。当日エントリーでも参加可能という気軽さもあり、幅広い趣向を持つユーザーが、春めいたきらら博記念公園に大集合した。同型車種同士の交流だけでなく、ジャンルの枠を超えた交流の場として、会場内は大いに盛り上がっていた。
8月3日に北海道で開催決定!
しかもこの異文化交流を大切にするため、このイベントのアワード(人気投票)は“ハイエースユーザーが選ぶワゴン”、“ワゴニストユーザーが選ぶハイエース”という、別ジャンルのユーザーによるピープルズチョイスも設定されているのがポイント。それぞれのユーザーが、一体どんな車両やスタイルに興味を持っているのか? そのリアルな答えが見えてくるのも、2誌合同イベントならではの特徴といえるだろう。
なお、このイベントの模様やそれぞれの受賞車両の情報は、2025年4月30日発売の『HIACE Style』が最新号(Vol.114)、同年5月30日発売の『WAGONIST』7月号にて掲載されている。誌面でもこのイベントの雰囲気をぜひ楽しんでほしい。
また、2025年8月3日には、北海道余市郡余市町にある「アップルポート余市」で「スーパーカーニバルリアル 2025 in 北海道」の開催も決定。この山口でのイベントと同様に、豪華賞品が当たる抽選&ジャンケン大会や関係各社の物販ブース、エントリー車全台撮影などを予定している。すでにエントリー受付も開始しているので、応募期間は同年6月2日11:00までとなるので、公式HPをチェックいただきたい。
