フロントフェイスの大胆カスタムに注目
2025年3月23日に茨城県の稲フォルニアで開催された、WORKホイールを装着車によるイベント「Hotsprings(ホットスプリングス)」で発見した1台のホンダ車。みなさんはベース車を正確に当てられますか? 完成度が高いためにどこまでがカスタム部分かが判りづらいですが、フロントフェイスは純正とはまったく異なる造形となっています。今回はそんなクルマを製作したオーナーに直撃してみました。
他車種のバンパーを違和感なくドッキング
パームツリーがそびえ立つ湖畔のイベント会場はまるでアメリカのよう。そんな会場で開催されたHotspringsで車種不明の1台を発見。オーナーの芳賀さんにお話を伺うと、ベース車は2019年式のホンダ「CR-V」とのこと。いわれてもあまりピンとこないのだが、それも当然。ノーマル車と比較してみると、フロントまわりはヘッドライトから下がまったくの別モノとなっているのだ。
「フロントバンパーは上半分が純正で、下半分はホンダ オデッセイ用をドッキングしてます。接合部分ができるだけ自然に見えるようにカットラインを考え合体させました。ラジエータグリルは上半分がCR-Vの北米仕様で、下半分はオデッセイ用をドッキングしています。いずれもデザイン的に違和感がないように気を使ってます」
リアバンパーも純正にFL系シビックをミックス
ほかにもフロントまわりには工夫が詰まっている。純正フェンダーに備わる黒い樹脂のモールがバンパーの上半分で終わってしまうため、バンパー下部分までモールを追加して延長。さらにバンパー下にはDIYで製作したフロントリップを装着しているが、サイドステップとの高さを合わせることで、後述するエアサスで全下げした際、純正オプションのサイドステップとフロントリップが同時に接地する仕組みだ。
フロントまわりばかりに目が行きがちだが、じつはリアまわりもまたドッキングカスタムを施している。バンパーの上半分は純正で、下半分はホンダFL系「シビック」のバンパーとマフラーガーニッシュをドッキング。こちらもプレスライン含めてまったく違和感のない仕上がりなので、純正を知らなければカスタムしていると判らない。
ホイールリップにフェンダーがジャストオン!
そんなボディは元々ホワイトだったが、ミッドナイトゴールドと呼ばれるカッパー系メタリックのフィルムを貼ってイメージチェンジ。さらにルーフはカーボン調のシートを貼っている。
足まわりはロームエアのエアサスペンションを装着。さらに純正と比べてかなり車高が下がるため、ジオメトリーの適正化やキャンバー角の調整のために調整式アームを各所に使用。チョイスしたホイールは、WORK Gran Seeker DMX(F:20×10.5J+6/R:20×11J-12)。これにそれぞれ235/35R20(前後同サイズ)のタイヤを組み合わせている。
前後ともにスペーサーなしでホイールのリップにちょうどフェンダーに刺さる絶妙なスタンスを実現。ショー会場でも注目度はかなり高く、多くのギャラリーの注目を集めていた。
>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)
