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38年前に購入したいすゞ「ベレット」!20年の冬眠を経て当時仕様でよみがえらせました

いすゞ ベレット1800GT

購入した当時のサーキット仕様のまま復活

毎月第1日曜日、早朝の東京都・奥多摩で知る人ぞ知るいすゞ車のモーニングミーティングが開催されています。会場となる駐車場で見つけたのは、ロールバーやバケットシートを備えたサーキット仕様の「ベレットGT」でした。20年間ガレージに眠っていたこのクルマを、若い頃と同じスタイルに復活させたオーナー。再び青春を楽しむ姿を追いました。

GTR仕様の外装を持つ1800GTを38年前に入手

比較的オリジナルの車両が多く集まるこのミーティングで、ロールバーを装着し、バケットシートを備えたサーキット仕様のベレットGTを発見。探し当てたオーナーの佐川さんは、意外にも若い世代ではなさそうだ。

「このクルマを手に入れたのは昭和62年、1987年のことです。当時17年落ちの中古車として1970年式のベレット1800GTを購入しました。じつは中学生の頃からベレットGTに憧れていて、就職した年にようやく手に入れたんですが、最初はボロボロで故障ばかりしていました。購入当初からエアダクト付きボンネットや分割バンパーが付いたGTR仕様で、ボディカラーは白に黒いボンネットでした。今はレストアを兼ねてジェミニのグリーンにリペイントしました」

ロールバーやバケットシート装着でサーキット走行を楽しんでいた

エクステリアは、ボンネットがピン固定で、トランクはスプリング留め。前後に牽引フックを備え、ワイパーカウル部分にはキルスイッチのワイヤーを装着するなど、徹底したサーキット仕様だ。足まわりはイスズスポーツの前身であるイーグル時代に販売されたステージ2スプリングを装着。ホイールはシルバーに塗装されたスーパーラップアルミというレーシーな仕上がりである。インテリアもロールバーを備え、CMRバケットを2脚装着した2名乗車仕様となっている。

エンジンは1.8L SOHCをベースにSOLEX 44φやタコ足、アルミラジエータを組み込み、大型オイルキャッチタンクも完備。この仕様でサーキットを楽しんでいたが、次第に走行機会が減り、その後は約20年間、ガレージで眠ることとなった。

そんなベレットだったが、3年前にイスズスポーツでレストアを受け、ついに路上復帰を果たした。佐川さんは20年の休眠中も定期的にエンジンをかけて状態を保ってきた。そして今回のレストアでは、あえてノーマルに戻すのではなく、若い頃のサーキット仕様のまま復活させたのがこだわりだ。

「ベレットに乗っていない間はオートマ車ばかりに乗っていたんですが、こういうのって体が覚えているもんですね。久しぶりにベレットを運転したら、すぐにしっくりときました。やっぱりベレットは楽しいです。若い頃のように本気のサーキット走行は難しいかもしれませんが、また走行会に参加したいですね」

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