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「対話しているように走れるのが楽しい」!アルファ ロメオ「1750GTV」と過ごす特別な日常

アルファ ロメオ 1750GTV:4回目の参加となった今回、ベストタイムを更新した

旧いイタリア車は対話しながら走るのが楽しい

51歳の芦田哲也さんにとってカラシ色の1969年式アルファ ロメオ「1750GTV」を運転することは、日常喧騒を忘れることができるとても大切な時間です。2Lハイカム仕様にしたエンジンやバンパーレスの外観、内張りを外したスパルタンな内装が、旧いイタリア車ならではの個性を際立たせます。信頼できる主治医の手でメンテされてきた愛車は、仕事に追われる日々の合間にサーキットや公道で対話するかのように走っています。

偶然出会ったカラシ色の1750GTVに一目惚れ

2025年4月20日、愛知県の幸田サーキットyrp桐山にて行われた「幸田ピッコロレース2025」のイベントメニューなかに、イタジョブ(Italian Job)やラヴォイタ(Coppa del Lavoro Italiano)というイベントを主催するクラブマザーヘッドの走行枠が設けられていた。さまざまなクラシックカーがコースインするなか、最大勢力となっていたアルファ ロメオのオーナーである芦田哲也さん(51歳)を取材した。

芦田さんは、以前からアルファ ロメオ「147」に乗っており、クラブマザーヘッド代表の佐々木さんと交流があった。佐々木さんが愛用する2000GTVを何度か運転させてもらい「欲しい」と思うようになったそうだ。段付き(ジュリア)も気になったが、丸目4灯ヘッドライトのシャープな印象に惹かれ、知人の紹介で偶然出会ったカラシ色の1750GTVにひと目惚れして2009年に購入。スタイリングと動力性能のバランスのよさが購入の決め手だったという。購入後はドライブやサーキット走行会を楽しんでいる。

本格的なレース経験こそないが、定期的にサーキットを走るため、愛車に手を加えている。エンジンは2Lのハイカム・チューニング仕様に換装。外観はバンパーレスにして、内側のライトをメッシュ化している。内装も内張りを外してレーシーでスパルタンな仕様にしているのがこだわりのポイントだ。

幸田ピッコロレース内のクラブマザーヘッド走行枠への参加は今回で4回目だという芦田さん。今回はベストタイムを更新し、同時にさまざまな課題も見つかったため、また参加したいと話してくれた。

「ボディカラーのカラシ色もお気に入りのポイントです。1750GTVで走ることは日常からの解放になり、旧いイタリア車と対話しながら走るのが楽しいですね。エンジンの載せ替えやクラッチのオーバーホールは行いましたが、信頼できる腕のいい主治医のおかげで、これまで苦労したことはありません。いま、サイドシルが腐りかけているので、子どもの学費が落ち着いたら直したいです」

芦田さんにとって、一番思い出深いエピソードは年に1度のイタジョブへの参加だとか。今後、増車の計画はなく

「クルマは人生の息抜きであり、こだわり」

と語る芦田さんは、これからもクラブマザーヘッド代表の佐々木さんと共に走り続けることだろう。

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