今後は乗りやすさとツウにわかるカスタムをしたい
長年探し続けた“憧れの1台”をついに手に入れた高荻さん。SNSで見つけた1970年式の日産「グロリア」は、遠方ゆえ現車を見に行くことができませんでした。それでも購入を決めた思い入れの深いクルマです。手元に届いてからは、自分らしいカスタムを少しずつ加え、今では唯一無二の存在になっています。
コロナ禍で現車確認ができず写真だけで購入を決めたノーマル・グロリア
オーナーの高荻祐一さんは、探していた日産「グロリア」をSNSで見つけた。ちょうどコロナ禍の時期であったためクルマのある北海道まで見に行くことができず、送ってもらった写真だけで購入を決めた。手に入れたクルマは、1970年式のグロリア(HA30型)で、フルノーマルの状態であった。
「以前は三菱デボネアに乗っていたのですが、グロリアはそれこそ中学生の頃から欲しかったんです。35年前から欲しかったクルマをやっと手に入れた感じです」
高荻さんは「フィフティーズカーに憧れていた頃の国産車」が好きだと語る。その時代の雰囲気を楽しむため、ルームミラーからサイコロをぶら下げるといったカスタムも施している。
足まわりをクラウンバンからスワップしエアサス化
購入後はノーマルの状態から、最初にスプリングのカットなどでローダウン化を行った。しかし、車高が低くなったことにより、走行中にボディを擦ってしまうなどの不便が生じた。
同時に、ブレーキブリーダーが折れてオイル交換ができない不具合もあった。さらに交換しようにも純正パーツが出なかったため、リアの足まわりのスワップとエアサス化を同時に行うことになった。
「ずっとパーツを探していたんですけど、やはりなくて。それでクルマ屋さんと話をしていたら、何か合うものを探してきたら加工してつけるよって言われて」
高荻さんは、新品同様のトヨタ「クラウンバン」の足まわりを見つけ、リアホーシングとフロントブレーキまわりをすべて購入し、「エアサスもやっちゃいましょう」と決断した。その際に、リアのデフが車体に当たってしまうため、サブフレームの切断、Cノッチ、ガソリンタンクを少し上げるという大加工を施している。
「グロリアのPCDはもともと139.7の5穴で、ジムニー用のホイールしか履けなかったんです。クラウン用にすることでPCDは114.3になったんで、フォードのマスタングのホイールを組み込んでいます。ちょっとアメリカンな感じで、誰もやってないんで」
まだまだ進化を遂げるカスタマイズ!電動パワステやクーラーの装着を思案中
足まわりのほかにもステンレスのワンオフマフラー、スワンネックタイプのミラーなどのカスタムを加えている高荻さんだが、今後も憧れだった グロリアのカスタムを続けていく予定である。
「今後は大きなカスタムの予定はとくにないんですけど、もっと乗りやすくしたいですね。クーラーを外しちゃったんで、次は電動クーラーにするか、普通のプーリー式にするかを考えています。クーラーを入れる時に一緒にオルタ ネーターの容量を上げ、バッテリーも大きいものにしようかなと考えています」
続けて高荻さんは話す。
「電動パワステを入れて、どこまでも走れる仕様にしたいと考えています。ほかにもいろいろとあって、例えば前期型の顔にするといった、わかる人にはわかるいじり方をしたい」
高荻さんは夢を語った。
