今年も話題のNew「シルエットワークス」キット登場
毎年、カスタムカーファンを驚かせてくれるリバティーウォーク。大阪オートメッセ2026では、東京オートサロンで最優秀賞を獲得したR35 GT-Rオープンがブース中央を飾りました。しかし、AMWが真の主役として注目するのは、その隣に並んだニッサン「180SXシルエットワークス」です。最新の3D技術と、加藤会長が愛するグループ5マシンのエッセンスが融合した、この新たな「庶民のスーパースポーツ」の全貌に迫ります。
東京の衝撃を超えて大阪でお披露目された「真の目玉」
毎年、カスタムカーファンを驚かせてくれるリバティーウォーク。今回の大阪オートメッセ2026(以下OAM )では、東京オートサロン2026(以下TAS )でも話題となり、ドレスアップカー部門の最優秀賞を獲得した「LBワークスGTニッサンR35 GT-Rオープン」がブースの中央に展示されていた。
だが、AMWが注目するのはその隣にあった。スーパーリメイクを施したスポーツカー「ニッサン180SXシルエットワークス」だ。これこそが本命といえる。このマシンはTASでもイヤーモデルとして発表されていたが、ルーフカットという衝撃的なルックスのR35 GT-Rオープンの存在があまりにも大きく、当時は詳細がほとんど語られていなかった。しかし、庶民のスポーツカーを愛するファンにとって、この180SXベースのシルエットワークスこそがとくに気になる存在であり、今回の目玉といってもよいだろう。
ブースに展示されていたマシンは、OAM2026のために新たに製作された個体だ。TAS2026ではグリーンのボディカラーだったが、今回お披露目されたのは真っ白なボディにグリーンのレーシングラインを纏った最新モデルである。
職人の「勘」から「3Dスキャン」へ!進化したモノづくり
リバティーウォークが提唱する「シルエットワークス」とは、数あるLBボディキットのなかでも、より改造をエスカレートさせた特別バージョンだ。そのスタイルの原点は、1980年代初頭にサーキットを沸かせたGr.5カテゴリー(シルエットフォーミュラ)にある。市販車の面影(シルエット)を残しつつ、パイプフレームのシャシーに巨大なエアダムやオーバーフェンダーを装着した、当時もっとも過激といわれたレースマシンへのリスペクトが込められている。
今回登場した180SXは、シルエットワークスとして5台目のモデルとなるが、新たなアプローチが試みられた。より理想の造形を追求するため、今年から3Dスキャナーによる車両データのデジタル化を本格導入したのだ。
これまでは「職人の勘」に頼っていた造形作りを、コンピュータ上でのシミュレーションとCNCマシンによるマスター型の製作へと移行。デジタル技術によって取り付け位置の精度や各セクションのバランスを極限まで煮詰めることで、2026年モデルにふさわしい「ベストなフォルム」を作り出すことに成功した。
伝説のポルシェ935とフォード・カプリを融合
正式名称「LBスーパーシルエット180SX」。そのスタイルを一見すると、2023年にデビューした「LBスーパーシルエットFD3S RX-7」に似ていると感じるかもしれない。リトラクタブルライトのクーペという共通点からコンセプトは重なるが、これは意図的な狙いだ。
じつはリバティーウォークの加藤会長はポルシェのフォルムをこよなく愛しており、とくに「78モビー・ディック」の名で知られるGr.5仕様のポルシェ935レーシングのエアロダイナミクスに心酔している。そのエッセンスを国産スポーツカーで表現したいという想いが、デザインの根底に流れている。
しかし、今回本当に求めたフォルムは別にあった。それは、同じく1980年代に活躍したGr.5マシンの「フォード・カプリ」だ。180SXのルーフから流れるクーペラインがカプリに似ていることから、フロントセクション以外の特徴的な造形は、すべてカプリ・レーシングのフォルムに寄せているという。
全長4900mm!ベース車の魅力を活かした黄金比
伸びやかでワイドなフォルムを追求するため、ノーズを大胆にロング化。その結果、全長は4900mmに達した。全幅もフロント片側80mm、リア片側120mmものワイドボディを纏い、ロングノーズ・ショートデッキのレーシングスタイルを構築している。
特筆すべきは、ただ派手にするだけでなく、ベース車である180SXらしさを大切にしている点だ。リトラクタブルライトやテールの形状はそのまま残されており、ワイド化に伴う加工を最小限に留めることで、ひと目で180SXとわかる絶妙なバランスを保っている。
3Dスキャン導入によって生まれた流れるようなRラインと、エッジの効いたフェンダーの組み合わせは、これまでの力強さ一辺倒だったシルエットボディとは一線を画す、流線型の美しさを湛えている。
これほどまでに過激なマシンでありながら、お飾りのショーモデルではなく、実際に公道を自走可能なボディキットとして作り込まれている点に、リバティーウォークの真骨頂がある。まさに「庶民のスポーツカーがスーパーカーに」という言葉にふさわしい、2026年屈指の意欲作といえるだろう。
