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歴代F1チャンピオンが何人も乗ったコブラ!? ボンネットにサイン輝く「コブラ427」の凄すぎるエピソード!

コブラ427:イベント会場で多くのギャラリーに囲まれ、熱い注目を浴びる様子。30年経ってもその圧倒的なオーラは健在だ

ボンネットに歴代F1選手のサイン複数あり! 鈴鹿サーキットを走ったコブラ427の正体は!?

圧倒的な存在感を放つアメリカンスポーツの象徴「コブラ427」。Oさんが所有するこの1台のボンネットには、歴代F1ドライバーたちの直筆サインがずらりと並んでいます。じつはこのクルマ、鈴鹿のF1日本GPにおけるドライバーズパレードの常連車両なのです。世界最高峰のレーサーたちを助手席に乗せて走った驚きのエピソードと、大排気量の名車を30年にわたり完璧な状態で維持し続けるオーナーの深いクルマ愛に迫ります。

アメリカンマッスルの象徴にしてスポーツカーのアイコン「コブラ427」は30年所有の有名個体!?

2025年11月1日(土)に新潟県糸魚川市で開催された「第1回糸魚川クラシックスポーツカーフェスタ2025」。第1回目の開催にもかかわらず、会場には1957年式のMG「MGA」から2010年式のフェラーリ「458イタリア」まで、バラエティに富んだ古今東西のスポーツカー約50台が集まった。そのなかでもひときわ威容を放っていたのが、スポーツカーのアイコンとも言える「コブラ427」である。

じつはこのコブラ427、北陸・上信越エリアのヒストリックカーイベントでは大変有名な個体であり、Oさんの愛車である。筆者も今までに別のイベントで何度もお見かけしていたが、今回のフェスタにもエントリーされていたため、改めてお話を伺うことにした。

「このクルマを手に入れて30年近く経ちます。当時はフェラーリなども気になっていたのですが、最終的にはコブラならではの獰猛なスタイリングに惚れて購入を決意しました」

そのスタイルとともに気に入っているのは、フォード製V型8気筒427キュービックインチ(約7000cc)の大排気量エンジンが生み出す迫力ある走りだ。

「トンネルのなかに入ると、改めてそのサウンドに聞き惚れますね」

そう語るジェントルなOさんは、大パワーにまかせてスピードに酔いしれるような、大人げない走り方は決してしない。

かつてF1日本GPのドライバー紹介パレードに選ばれ続けた名誉あるヒストリックオープンカー!

見れば、Oさんのコブラのボンネットには数々のサインが書かれている。じつはこれらのサイン、すべてF1ドライバーの直筆なのだ。なぜ彼らのサインがあるのかといえば、次のような理由がある。

毎年、鈴鹿サーキットで開催されるF1日本GPの決勝レース前に行われるのが、恒例のドライバーズパレードだ。現在はドライバーたちが1台の大型トレーラーの荷台に乗ってコースを周回する形になっているが、以前はドライバーひとりひとりが1台ずつヒストリック・オープンカーに同乗してパレードを行っていた。

F1ドライバーを乗せて鈴鹿サーキットを1周するヒストリック・オープンカーは、事前の厳しい審査を経て選ばれる。世界最高峰のドライバーを預かるため、単なる美観だけでなく、エンストやオーバーヒートを絶対に起こさない完璧な整備状態が求められる、非常にハードルの高い名誉ある審査だ。ほとんど毎年のようにこの厳しいパレード車両に選ばれ、参加していたのが、Oさんのコブラ427だったのである。

綺羅星のごときF1ドライバーたちの直筆サイン群
中でも感慨深いのはF1最終年の小林可夢偉サイン

Oさんは毎年F1ドライバーを助手席に乗せてパレードをするたび、その記念にクルマのボンネットへサインを書いてもらってきた。

そのサインを見れば、セバスチャン・ベッセル、ファン・パブロ・モントーヤ、フェルナンド・アロンソ、ピエール・ガスリー、ヤルノ・トゥルーリ、マーク・ウェバー、ニコ・ヒュルケンベルグ、ケビン・マグヌッセン、セバスチャン・ブエミ、ダニエル・リカルド……と、まさに綺羅星のごとき面々が並ぶ。

「なかでも感慨深いのが、2014年のパレードで同乗した小林可夢偉選手のサインです。この年が、彼にとってF1最後の日本GPとなりましたから……」

パワーやトルクを見せつける趣味クルマではなく
人生の素敵なエピソードを作り出す製造マシーン

30年ほど前、Oさんはこのコブラ427を手に入れたことで、地元のクルマ好きやヒストリックカークラブとの交流が生まれ、さらには毎年のように鈴鹿サーキットで多くのF1ドライバーたちとパレードランを行うに至った。世界最高峰のF1ドライバーを助手席に乗せて鈴鹿サーキットを走るとき、どんな思いだったのかと尋ねると、当時の思い出を嬉しそうに語ってくれた。

「緊張はしましたが、それよりも感動したのは彼らの紳士的な態度です。やはり超一流のアスリートは、みなとてもジェントルでしたね」

きっとこのコブラ427は、Oさんにとって単なるアメリカンマッスルのパワーを絞り出す趣味のクルマではなく、「人生の素敵な思い出&エピソード製造マシーン」ともいうべきかけがえのない存在なのだろう。

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