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ハコスカは旧車界のプリウス!? 他のオーナーと被らない独自性を追求した極上カスタム

日産 スカイライン:レーシーな雰囲気を一気に引き立てるカーボン製のフロントオーバーフェンダー

カーボンパーツで武装した1972年式、日産「スカイライン」

人気旧車特有の味わい深さに魅了され、数多くのオールドカーやバイクを所有するOさん。2010年に迎え入れた1972年式の日産「スカイライン(通称ハコスカ)」は、焦ることなく少しずつ自分らしさを引き出してきた愛車だ。定番の旧車スタイルから脱却し、カーボンパーツを効果的に投入することで、圧巻のスピードスタイルへと仕上げた極上カスタムの全貌である。

他と被りやすいハコスカのスタイルに独自性をもたらす

1968年に登場した3代目となる日産「スカイライン(C10型)」は、その四角く角張ったボディデザインから、いつしか愛着を込めて「ハコスカ」と呼ばれるようになった。半世紀以上が経過した現在でも旧車界で絶大な人気を誇り、イベントなどでも主役級の扱いを受ける名車中の名車だ。しかし、愛好家が多いからこその悩みもあるという。

「ハコスカはユーザーから人気が高く、さまざまなクルマを参考例として見ることができるがゆえに飽きないんですが、(そういった意味では)いわば旧車界のプリウスみたいな存在なので、どうしてもスタイルは似てしまう。ただ、それは悩みではなくて、どうやってオリジナリティを引き出そうか考えている時間も含めて、すべてが楽しいですね」

そう語るOさんの表情からは、愛車との対話を心から楽しんでいる様子がうかがえる。

そんなマイペースさで手を加えてきて、アクセント付けに定めたのがカーボンパーツだ。もともとカーボンの放つレーシーさはスカイラインに似合うと感じており、ラバーソウル製のカーボン調シート(日産 スカイラインGT-R BNR34型のシート形状を採り入れたもの)をインテリアに投入していた。さらにステアリングもカーボン製(カーボンNo7)を与えるなど、エクステリアへどのようにリンクさせていくか模索していたそうだ。

秘蔵のカーボンボンネットと深リムホイールをインストールする

そんな時、自宅近所で親交の深いスピードフォルムからスカイライン用カーボンオーバーフェンダーがリリースされると知り、フェンダー交換とともにホイールもチェンジした。足元だけが際立てばアンバランスなスタイルに感じるため、入手しながらストックパーツとして寝かせていたカーボンボンネットも投入した。以前はチンスポ(フロントバンパー下部に装着するスポイラー)のみの定番スタイルだったが、これによりスタイリングが一気に際立ち、ご覧のようなスピード感あるワイド&ローを引き出している。

足元には、RSワタナベやエクイップといった定番系ホイールから、ワーク製の「マイスターM1」へと変更した(フロント=16×9.5 インセット-11、リア=16×11.0 インセット-18)。深みが際立つアダルトかつレーシーな足回りで魅せている。50Φ(直径50mm)のデュアルマフラーなど定番を押さえつつ、ドアミラーのガンメタペイントなど細かいフィニッシュでオリジナリティを打ち出している。

今後もアップデートを重ねて自慢のエンジンを育てていく

心臓部のエンジンは、「L28改3L」からスタートし、現在はLDクランクを使った3.1Lをウェーバー50キャブレターでセットアップしている。スタイル同様、エンジンも少しずつ進化させているのだ。

Oさんは、取材に対して次のように語った。

「いつ止まるかを考えながら乗るのがしんどい」

冗談交じりに笑いつつも、撮影の際には翌日の仕事道具を積み込んでロケ現場へ登場し、愛車への深い想いと信頼を感じさせた。

ストックさえしておけばいつでもいじれるとの考えで、スカイライン用のストックパーツは数多いという。長らく寝かせているというヘッドライトカバーが加わるだけでもレーシーさは一層高まると思われるので、今後どのようなアップデートが繰り出されていくのか、引き続き目が離せない1台である。

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