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ダッジ初代「チャージャー」でキャンプ!? 米国から取り寄せたハズレのクルマのフルカスタムメニューとは

1968年式ダッジ チャージャーとオーナーの星野さん

奥様のダッジ「チャレンジャー」と参加

アウトドア&カスタムカーを軸に、カーショーとオートキャンプが融合した新しいスタイルのイベントが「Let’s Chill Out!(レッツチルアウト)」です。2023年は10月7日~8日に埼玉県の国営武蔵丘陵森林公園で開催され、クラシックカーやアメ車、キャンピングカーなど多彩なクルマが集まってキャンプを楽しみました。会場から、気になったクルマとオーナーを紹介します。

見た目はキレイだけどヒドイ状態

AMWで以前紹介したことのある奥様のダッジ「チャレンジャー」と1968年式ダッジ初代「チャージャー」を並べ、テントでキャンプしていた星野さん。以前はチャレンジャーに2人で乗っていたそうだが、旧い方が好きということで3年程前にアメリカからチャージャーを直接取り寄せた。しかし、いざ手元に届いてみると一筋縄ではいかないクルマだったようだ。

「写真で見た時はキレイだったんですけど、もう10何年も動いてなかったみたいでフルオリジナルだけど、どこもそこも壊れてるみたいな状態でした。まず最初にエンジンかけた時に、エンジン、ミッション、デフ、パワステ、ブレーキ、全てのオイルが漏れたんです。

そのあたりの修理から始めて乗れるようにしたんですが、そしたらパワーもないしロールも酷いしブレーキは利かないしで、はっきり言って乗るのがストレスでしかなかったんで、どうせならレースにも出たかったんで、全部やろうということになりました」

エンジンを始め、走りに関係する部分はほとんどカスタム

見た目はキレイだがある意味ハズレのクルマをひいてしまった星野さん。レースにも参加できるスペックにするために、かなり大がかりに手を加えることに。まずエンジンは440cui(7210cc)のエンジンを譲ってもらい、フルオーバーホールするとともにストローカーキットなどを組んで512cuiに排気量アップ。

足まわりはホチキスのアンチロールバー、トーションバー、リーフ、ビルシュタインのショックをセットした。排気はロングチューブヘダースから腹下で直管、その先はバルブの開閉でサイレンサー系統へと排気が流れるオリジナルマフラーを製作。腹下の直管はドラッグレースの際に使用し、周回レースなどではトルクを稼ぐためにサイレンサー系統に排気を回しているという。さらにブレーキや、ベンチタイプだったシートをセミバケットタイプに変更するなど各部が変更されている。

「エンジンもそうですけど脚が相当しっかりしたんで、正直現行チャレンジャーよりコーナーが速いくらいです。ダイレクトに運転している感じがあるので、すごく楽しいですよ。ミッション、デフはこの後やるんですが、正直悩んでいるんです。ドラッグも周回レースも出るんですけど、ドラッグを考えるんだったらオートマの方が絶対タイム出るし、周回だったらマニュアルだし、どっちにいくのがいいのか……。あとは足をマルチリンクにしようかなとも考えています」

意外にキャンプでも活躍

というわけでかなりやる気なチャージャーとなっているが、このクルマでキャンプ系のカーショーイベントに参加(奥様のチャレンジャーとともに)したのは何故なのだろうか?

「キャンプはそれこそ前からずっとやっててブームになってキャンプ場が取れなくなったりして、それでちょっと離れてたんですけど、こういうショーキャンプみたいなのはいいなって。ダッジのBボディってトランクめちゃめちゃ広いんで、正直今日の荷物くらいだったら全部積めるんですよ」

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