はろーすぺしゃるが作るビンテージヤンキー軽トラ
身近な軽トラックでちょっと懐かしいヤンキー文化を反映したカスタムスタイルを提案し続けている「はろーすぺしゃる」。今回は、さらに懐かしさを倍増させる「最後の丸目ヘッドライト軽トラ」、スズキ9代目51T型「キャリイトラック」をキャンディゴールドでド派手に仕上げた1台を紹介します。
ド派手な軽トラの中で1台だけ目立っていた古いキャリイ
大阪オートメッセ2025(OAM)の広い会場を歩いていると、紅白幕と提灯で飾られた一角を発見。軽トラックのカスタムでおなじみの「はろーすぺしゃる」のブースだ。ド派手なカスタム軽トラがズラリと並び、ステッカーをはじめとしたグッズ類も大人気。また特攻服や着ぐるみを着たスタッフがお立ち台で踊るのも定番で人気となっている。
そんな、はろーすぺしゃるの数あるカスタム軽トラの中で、周囲とは雰囲気の異なる1台がオーラを放っていた。丸目ヘッドライトのちょっと古い軽トラックのカスタムだ。キャンディゴールドでペイントされた車両は、ほかの車両同様にフルカスタムを受けている。ビンテージ軽トラがベースということもあって、ギャラリーの注目を集めていた。そこで、はろーすぺしゃる代表の小田さんにお話を伺ってみた。
丸目ヘッドライト最終の貴重な低グレードキャリイがベース
「当社が創業したのが2007年なので、まもなく20周年を迎えます。この丸目のキャリイはちょうど創業当初にちょうど10年落ちくらいで、カスタムのベースとして最適だった丸目ヘッドライト最終のモデルなんです。なのでこのクルマでデモカーを作成したんですが、これが思いのほか人気なんですよね。とくに製造から25年が経過しているということもあって、軽トラブームになっているアメリカの方からの問い合わせもたくさんあります」
1991年に登場した9代目51T型のスズキ「キャリイトラック」は、最も低いグレードのみ規格型丸目2灯ヘッドライトが採用された。これは1996年まで販売され、最後の丸目ヘッドライト軽トラということになる。今回のデモカーも、そんな1995年式キャリイがベースとなっている。
各部のパーツは基本的にはボルトオン装着が可能
ボディには前から順にワイパーガード、フロントバンパースポイラー、前後ブリスターフェンダー、サイドステップ、リアバンパースポイラー、リアウイングといったパーツが装着され、この独特のスタイルを作り出している。つまり基本的にほかのモデル同様ボルトオンパーツで構成されているということになる。
足まわりも全長調整式&15段階減衰力調整式のオリジナル車高調を装着したうえで、はろーすぺしゃるのエイトシックス極太ホイールを装着している。
実際にブースには多くのギャラリーが訪れていたが、とくに外国からの来場者はこのキャリイに興味を示していた。日本の軽トラが世界的に注目を集めている今、この丸目ヘッドライトのカスタムキャリイが海を渡るのは決して夢ではなさそうだ。
