e-C3の魅力に引き寄せられてディーラーへ
ドイツ・ミュンヘン在住の池ノ内みどりさんは2025年1月にイタリア・ローマのショッピングモールで見かけたシトロエン「e-C3」が気になり、晴れた日にママチャリでディーラーに実車を見に行くことに。主に長距離ドライブにしか愛車を利用しないため、EV(電気自動車)への乗り換えは難しいものの、実車を見ることでEVへの興味がさらに深まったそうです。
EVへの関心が深まった理由
やっと愛車のBMW「M240i xDriveカブリオレ」の屋根を開けて気持ちよくドライブしたと思ったら、また雪が降りそうな寒さに戻りました。そして、今回はオレンジっぽい色ではないものの、サハラ砂漠からの砂が降ってきたそうで、ご近所さんのクルマが砂と花粉まみれになっていました。
2025年1月にイタリア・ローマのショッピングモールで見かけたシトロエン「e-C3」が可愛くてとても気になり、お天気の良い日にママチャリでディーラーへ実車をもう一度見に行ってきました。主に長距離ドライブにしか愛車を利用しないので今のところ残念ながら私のカーライフスタイルには合わず、EV(電気自動車)への乗り換えは難しいのですが、実車を見てみたかったんです。
私が主に取材をしているのはモータースポーツの現場ですが、メディアセンターでは休憩時間にドイツメディア関係者らと「EVしか買えないとしたら、何を買う?」なんて話題になることも多いんですよ。ドイツの有名自動車雑誌『Auto Motor und Sport』や『AUTO BILD』の方々は、モータースポーツのみならず量販車のテストや評価も行っているので、いろんな意見やアドバイスを聞けて、楽しい休憩時間を過ごしています。
EVのデザインに心惹かれる
少し前まではEVやハイブリッド車といえば、デザイン的にイマイチ興味を持てなかったイメージがありましたが、最近のEVのデザイン性の高さには心惹かれています。自動車販売店へ入ると、店員さんがとてもフレンドリーに話しかけてくださり、EV車両に関する素人丸出しの質問にも、丁寧にゆっくりと教えてくれました。残念ながらe-C3は店頭にはなかったのですが、代わりにC3のガソリン車が展示されていました。給油タンク以外のデザインはまったく同じで、ガソリン車はMT式、EV車はAT式とのことでした。
この自動車販売店はステランティスグループのさまざまなメーカーを取り扱っている正規代理店で、ミュンヘンでもかなり大型の店舗です。ドイツの自動車販売店は日曜・祝日はお休みで、土曜日は午後3時に閉まるそうです。平日に来られないお客さんが押し寄せるので、土曜日は大忙しなのだとか。自由業の私は平日の日中にのんびりといろんなクルマを見せていただいてラッキーでした。
EVカー購入時のリース選びと充電ステーションの悩み
フリーランスの身分で自動車を購入する場合は、節税の意味でリースが一番良い方法ですが、毎月の収入が不安定な分、支払いがきちんとできるのか、正直不安しかありません(笑)。ほかにも自営業者向けの0.09%金利ローンというのもおススメしていただきました。いろんなシミュレーションができ、説明を伺ううちに思わずサインしてしまいそうになりました(笑)。すると、リースは2年縛りではなく、1年リースも可能だということで、「試しに乗ってみれば?」と。
スペック表を見ると、最高速は135km/h。アウトバーンの運転では少々厳しい感じがしますが、ドイツ以外のヨーロッパの国々を走るには申し分ありませんし、セカンドカーとして購入する手持ちがあれば、すぐにでも欲しい! 気持ちだけはそんな気分です。
充電に関しても非常に分かりやすい表がショールームに掲示されており、大体の充電時間の目安がよく分かります。また、充電がなくなるのではないかという不安がある私に、スマートフォンでたとえて分かりやすく教えてくれました。
「残りギリギリになってから充電するのか、少しでも減ると充電したくなるのか、個人でその意見は分かれるのと同じでEVカーも同じですよ」
と。ステランティスグループが提携している充電ステーションだと、オーナーは少し安く充電できることや、車載モニターを通じて次の充電ステーションまでの距離や行き方を表示してくれるので安心だそうです。
下世話な話ではありますが、ガソリン車を運転していてアウトバーンのサービスエリアで給油するととんでもなく高いのですが、もしやEVの充電もアウトバーンでは高額なんでしょうか? という疑問にもお答えいただきました。やはりEVチャージの価格も内燃機関同様にかなりの割高になるようです。
