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クラシック「ミニ」だけで3台体制! サーキット、アウトドアなど遊びのステージで使い分けている達人の走行会仕様はオースティン「ミニ ピックアップ」でした

オースティン ミニ ピックアップ:ゼッケン83は学籍番号から取ったそうだ。ド派手なステッカーチューンは匿名性ゼロ、悪さができないのが目下の悩み(笑)

クラシック・ミニのピックアップモデルで走りもフリマもエンジョイ

「クラシック・ミニ」の沼にハマって30年以上、サルーンとエステートとピックアップという、3種類のボディタイプをコンプリートして所有している鈴木裕介さん。旧車イベントからサーキット走行、アウトドア遊びなど多彩な趣味のフィールドにあわせて、それぞれ楽しんでいるそうです。筑波サーキットで開催されたフリマ&走行イベントにはピックアップで登場。本気で仕上げたチューニング仕様でした。

3台体制でクラシック・ミニを楽しむ

KP61型に始まり、EP71型、EP82型とトヨタ「スターレット」で国産ホットハッチを楽しんでいたという鈴木裕介さん。30年と少し前、ローバー「ミニ 1000 スプライト」に出会い、以降はクラシック・ミニへの沼へズッポリとハマったという。

「最初のミニは一般的なサルーンでしたが、ミニのシリーズで他にある、エステートとピックアップ、3種類をコンプリートしたいなと思ったんです(笑)」

という具合で、鈴木さんにとって2台目となる1994年製の「ミニ 1.3 スプライト」(サルーンモデル)をちょうど30年前に入手した後、25年前に1963年製モーリス「ミニ トラベラー」(エステートモデル)を加え、さらに15年前に、こちらの1973年製オースティン「ミニ ピックアップ」を手に入れコンプリート。

なんでも趣味がダイビングやカヤック、キャンプといったアウトドア派でもあるので、そうしたフィールドにあわせて現在は3台体制でクラシック・ミニを楽しんでいるそうだ。

ピックアップはサーキット走行に向けたチューニングカー

そんな鈴木さんであるが、2025年3月2日「ミニの日」に筑波サーキットで初開催された「ミニ カーブーツ ミーティング」では、会場でまったりとした1日を過ごすだけでなく、コース上で行われている「スーパーバトル オブ ミニ」のプログラムのひとつ、フリー走行へピックアップで出撃するという。

「もともとはサルーンでサーキット走行を楽しんでいたのですが、妻の足としてディチューンしてしまったんですよ。トラベラーで走るのははちょっと……という感じでしょ? 経済的な余裕も出て、それなりにその“欲求”がピックアップには詰まってますので(笑)、数年前からピックアップでサーキット走行も楽しんでます」

会話中にあった「欲求」、つまりモディファイの内容を聞いてみると、エンジンはピストンを+40のオーバーサイズにし、それに伴いシリンダーボーリング、ビッグバルブ化されたチューニングヘッドに換装し、ハイカム、ハイリフトのローラーロッカーというチューニングエンジンに、φ45mmのウェーバーキャブレター、MED製ストレートカットギア、クロスピンデフ、エンドレス製4ポッドキャリパー、RC40マフラーといったチューニングカーとなっているのだ。

ボディの補修をDIYしたことも

そうしたメニューはプロショップである埼玉県の「タートルトレーディング」で行っているそうだが、なんと鈴木さん自らボディ修正を手がけたこともあるという。

「トノカバーをFRPで自作したこともあり、最初はFRPでボディを補修しようと思ったのですが、POR-15を接着剤的に使った補修事例をネットで見とことがキッカケで、ポリエステル樹脂の代わりにPOR-15を使ってみたんですよ」

じつは本業は歯科医師の鈴木さん。樹脂などの特性も知り、扱いにも長け、手先も器用なことから、その後予定のあったボディスワップまでの繋ぎとして、DIYで補修したそうだ。

「もともと、ボディの傷みは激しかったので、ボディ替えは考えていました。2018年にイギリスで仕上げたボディを輸入して、パーツを移植しボディ交換を行いましたが、補修部分にリジッドラックをかけてもミシリとも言わなかったので、強度も出ていたと思います。そうだ、思い出すと、作業中に手や顔についたPOR-15が、溶剤を使っても取れなくて困ったな」

と笑いながら、懐かしそうに当時の作業を振り返ってくれた。

「最近はクラシック・ミニに限らず、“置き”と呼ばれる展示イベントに人が集まりますが、サーキット内で開催されたミニ カーブーツ ミーティングは2つのイベントを同時に楽しめて、すごく得した気分です。来年も楽しみですね」

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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