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2025年もランボルギーニ絶好調スタート! 「レヴエルト」のバックオーダーは2年以上

ランボルギーニは複雑な世界情勢の中にあっても、売上高・収益性・納車台数のいずれにおいても堅調な成果を上げ、2025年を好調にスタートした

世界で販売実績は前年同月比でプラス方向に

ランボルギーニは2025年第1四半期に2967台の納車を達成し、売上高は前年同期比29.6%増の8億9520万ユーロ、営業利益は32.8%増の2億4810万ユーロという圧倒的な数字を記録しました。地政学的リスクや国際貿易の緊張が続くなか、なぜこれほどまでに業績を伸ばせたのか。その背景には、次世代モデルへの移行と、世界市場での精緻な戦略がありました。

最大市場はアメリカだがトランプ関税の影響は?

ランボルギーニは複雑な世界情勢下にあっても、売上高・収益性・納車台数のいずれにおいても堅調な成果を上げ、2025年も好調にスタートした。この業績好調の背景には、同社初のV12プラグインハイブリッドモデル「レヴエルト」の生産能力が最大限に発揮されていること、さらにハイブリッドSUV「ウルス SE」の投入により、新規顧客の獲得およびブランドのグローバルな地位強化が進展していることが挙げられる。

2025年第1四半期の納車実績においては、EMEA(欧州・中東・アフリカ)、アメリカ、APAC(アジア太平洋)の3つの主要商業地域間で、ほぼ均等な分布が見られた。EMEAでは前年同期比7%増の1368台、アメリカでは21%増の1034台、APACでは14%増の565台が納車された。

国別では、アメリカが最多の933台を記録し、ドイツ366台、イギリス272台、日本187台、イタリアが143台と続く。次に韓国134台、中東104台、スイス95台、オーストラリア85台、フランス/モナコが76台である。

このように広範かつ地理的にバランスの取れた販売実績は、ランボルギーニの堅実な事業戦略を示すものであり、イタリアに強固な基盤を持ちながらも、グローバルなプレゼンスをさらに強化し続けていることを裏付けるものである。なかでもレヴエルトに関しては、現在も受注残が2年以上に達しており、安定した需要が継続している。

現時点においては欧州と米国間における最近の貿易措置がランボルギーニの第1四半期業績に影響を及ぼしていないが、同社は今後の情勢を注視しつつ、将来のシナリオおよび事業への影響について継続的な監視を行っている。

また、ランボルギーニは、共通のルールに基づく国際貿易、開かれた市場、そしてグローバル経済間の安定的な関係を支持する姿勢を再確認しており、保護主義的措置が成長・競争力・発展に対し悪影響を及ぼす可能性があるとの見解を示している。

AMWノミカタ

ランボルギーニの好調な販売が継続している。今回はQ1の結果なのでトランプ関税の影響は受けていないが、主要マーケットエリアですべてプラスを維持しているのは見事である。

各国の販売台数を見るとアメリカが933台のトップで、日本は187台で本国のイタリアよりも多い世界で4番目の販売を記録している。お隣の韓国もセダン市場と言われながらも134台で6位に位置しており、ラグジュアリーカーの市場が急激に拡大していることを伺わせる。

2024年の例で見るとランボルギーニのアメリカへの販売比率は約34%と、ロールス・ロイス、ベントレー、フェラーリなどよりも5%程度高い。関税の影響はかなり大きいと思われるが、それでも今後も顧客はランボルギーニを欲しがるのか興味深い。トランプ関税には反対の声明を出しているが、仮にアメリカの販売が落ち込んでも、それをほかの市場でカバーできる製品力とブランド力と底力をいまのランボルギーニは持ち合わせている気がする。

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