父親が所有していたZ32型フェアレディZとの思い出
静岡県・富士スピードウェイで開催された「DUNLOPオールフェアレディZミーティング2025」。個性豊かな日産「フェアレディZ」が過去最多となる1700台超も集まりました。そのなかから初心者マークを付けたZ32型フェアレディZオーナーである19歳のアイナさんにお話を伺った。
子供の頃の習い事への送迎はいつもZ32
若葉マークを付けているZ32。もしかして……と話を聞いてみると、現在19歳で免許を取得してまだ1年未満だという。もちろんこの1993年式のZ32型TバールーフのNAが初めての愛車。アイナさんは2005年生まれ(!)とのことなので、マイカーの方が12歳も年上ということになる。
自身より12歳も年上のクルマをなぜ初の愛車として迎え入れたのか? それは子供のころの思い出が理由だという。
「じつは子供のころに父がZ32に乗っていたんです。身近にあったスポーツカーでした。Z32で習い事の送り迎えをしてもらって、平べったいデザインがカッコよくて気に入っていました。やがて父はそのZ32を手放してしまいましたが、やっぱり忘れられなくて、自分の愛車にしたいと思うようになりました」
関西から青森まで現車確認のために行って、その場で即決!
免許取得後にZ32探しを始めたアイナさん。絶対に譲れなかった条件がマニュアルミッションだった。
「両親を通じてローンを組めたのですが、結局は自分が支払うので……。やっぱり予算などもありまして。その金額のなかで狙える個体をずっとネットで探していました。そしてついに見つけたのがこのZです。私は関西に住んでいて、このクルマは青森にあったのですが、現車確認に行くことにしました」
こうして青森の中古車店まで見に行ったのだが、もっとも気になっていた下まわりのサビが少ないことが決め手になったという。さらに見に行った中古車店の店長の息子さんが乗っていたというので、その素性もしっかりとしていた。結局、その場で「買います!」と即決したそうだ。
お父様を助手席に乗せてドライブ
こうしてZ32がアイナさんの愛車となったのは2024年8月。その後、購入前に相談をしていたZ32専門店で、予算15万円の範囲でできるチェックと若干のレストアを施す。今のところ大きなトラブルは起きていないので、ほぼ購入時のままの状態で乗っているそうだ。唯一、抜けてしまったサスペンションで走行していたため、底付きしてボンネットを叩いてしまい突起が出来てしまったのがトラブルらしいトラブルとのこと。
自身でユーザー車検にもトライしていて、維持費を節約しながらZ32と長く付き合い続けられるように心掛けているようだ。ちなみにお父様も、アイナさんがZ32を愛車として迎え入れたことは喜んでいるという。今はアイナさんがの運転でお父様とドライブをしたそうだ。
今後はコンディションアップを目指して、少しずつレストアをしながらZ32を楽しんでいきたいとのこと。まだまだアイナさんのZ32ライフは始まったばかりだ。
