レオニスの新作からオフ系マッドバンスまで大集合
クルマの足もとを彩るホイールは、性能とデザインの両面で進化を続けています。日本のホイールメーカーWedsは、幅広いブランドを展開してスポーツからラグジュアリー、オフロードまで多様なオーナーのニーズに応えてきました。今回は最新モデルや注目のデザインを通して、Wedsが提案するホイールの魅力を紹介します。
RZ34フェアレディZをあえてスポコンスタイルにアレンジ
1969年、アルミ鍛造3ピースホイールの「Elster(エルスター)」を世に送り出し、カスタムホイールのパイオニアとして知られる「Weds」。高い技術力、機能性、そしてデザインの自由度を武器に、幅広いユーザーのニーズに応えるホイールメーカーだ。
国内トップカテゴリーであるスーパーGTレースのGT500クラスに長年参戦し、ホイールの性能を鍛え上げてきた背景から、スポーツブランド「WedsSport(ウェッズスポーツ)」のイメージは強いが、Wedsの魅力はそれだけではない。エグゼクティブ層を狙った「LEONIS(レオニス)」、最先端のデザインで魅せる「Kranze(クレンツェ)」「MAVERICK(マーベリック)」、そして近年のアウトドアブームで躍進を遂げたオフロードラインの「WEDS ADVENTURE(ウェッズアドベンチャー)」など、VIPやスタンスなどのラグジュアリー系やクロカン向けのブランドが、現在のWedsを支えていると言っていい。
オートメッセin愛知では、これらの主力モデルを中心にブースを展開。展示車両には最新のスポーツカーである日産RZ34型「フェアレディZ NISMO」が用意された。東海エリアがスポコンやスタンス系イベントが盛んなこともあり、その足もとに選ばれたのはウェッズスポーツではなく、クレンツェシリーズだった。
ミニバンやワゴンオーナーから圧倒的な支持を得ている「Bazreia ID(バズレイアID)」がインストールされていた。重厚さと高級感を兼ね備える3ピースのディッシュタイプでありながら、ひねりを効かせた6本スポークデザインが疾走感を演出し、RZ34のスポーティなイメージとも好相性だ。サイズは純正ホイールと同じ19インチだが、リバースリムが見せる圧倒的な深さによって、サイズ以上に大きく見える。エアサスによって目一杯下げられた車高と相まって、カスタマイズ派に響くビジュアルに仕上がっていた。
独自のAMF製法でホイールの基本性能を確保
ディスプレイラックには、ドレスアップ系を軸に最新ホイールがずらりと並んだ。なかでも取材班の目に留まったのはレオニスの新作「JG」。ひねりを効かせた有機的なデザインが特徴で、カラーや切削を巧みに使い分けることで、同じモデルでもまったく違う表情を見せる。ミニバンからセダンまで、多彩なカスタムカーの足もとを華やかに演出する1本だ。
さらに、独自のAMF(Advanced Metal Forming・17インチ以上)製法によって、鋳造でありながら鍛造に匹敵する強度、剛性、軽量性を確保。加えて、腐食防止効果の高い特殊クリア塗装を施し、その個性的なデザインだけでなく、性能も最新のものが与えられている。軽量性を追求した最新の10本スポーク「NAVIC-08(ナヴィア08)」とともに、ブランドを牽引する存在といえる。
オーソドックスなメッシュデザインで人気の「MAVERICK 709M」には、新たにSBC(Super Black Coating)仕様が追加された。近年のミニバンやSUVに見られるブラックマスクとも相性がよく、マットな質感からメッキ調のブラックグリルにもマッチする。
また、現在好調なウェッズアドベンチャーブランドからは、新作の「MUD VANCE SD(マッドバンスSD)」が披露された。オフロードシーンに似合う力強さと躍動感を兼ね備えながら、スポーツホイールに見られるディープリム、2×5のツインスポークを融合したデザインは、街中でも映えるスタイリッシュなホイールに仕上がっている。本格クロカンからシティSUVまで幅広い車種との親和性が高く、とくにトヨタ「ランドクルーザー250/300」、スズキ「ジムニー」、トヨタ「プロボックス」オーナーからの引き合いが多い。
さらに、削り出し鍛造ホイールの「F-ZERO」やノスタルジックな雰囲気が漂う「Racing Forge(レーシングフォージ)」まで、各ブランドを代表するモデルが持ち込まれた。いずれの商品も根底に流れるのは「確かな性能」と「スポーティなテイスト」。それこそがWedsらしさであり、今回のオートメッセin愛知のブースでも強く印象付けられた2日間だった。
