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現代技術で強化されたトヨタ「4A-GEエンジン」部品2点がGRヘリテージパーツで復刻決定!

4A-GEエンジンはFRのAE86型レビン/トレノ以外にFFのカローラ/スプリンターにも搭載された

パーツを復刻させるだけでなく弱点をカバーする補強も実施

「思いでの詰まった愛車に乗り続けたい」というユーザーの想いに応えたい。そういった声に応えるべく2020年に始まったTOYOTA GAZOO RacingのGRヘリテージパーツプロジェクト。すでにトヨタAE86型「カローラ レビン/スプリンター トレノ」用のプロペラシャフトやリアアクスルシャフト、灯火類などのパーツが復刻していますが、今回待望の4A-GEエンジン用パーツが復刻しました。

シリンダーブロックSUB-ASSYはFF車にも転用可能

トヨタ自動車が展開している「GR ヘリテージパーツ」は、トヨタ2000GTをはじめ、A70/80型スープラ、AE86型カローラ レビン/スプリンター トレノ。そしてランドクルーザーシリーズのすでに廃版となってしまった補給部品を復刻し、国内外向けに再販売をしている。

GRヘリテージパーツプロジェクトは2020年1月のA70/80型スープラの補給部部品の復刻・再販売を皮切りに、トヨタ2000GT、AE86型カローラ レビン/スプリンター トレノ、ランドクルーザーと続々と対象車種そして復刻部品が増加。現在では全8車種、200点以上の復刻・再販売を行っている。

そして2025年9月10日、AE86型カローラ レビン/スプリンター トレノが搭載する4A-GEエンジンのシリンダーヘッドSUB-ASSYとシリンダーブロックSUB-ASSYの2点の復刻が決定した。発売は2026年5月を予定している。

シリンダーヘッドSUB-ASSYは、燃焼室に切削加工を追加し、鋳肌をそのまま残した部分の面積を減らすことで、圧縮比のばらつきから生まれるエンジンごとの個体差を低減している。そして吸気ポートには塗型処理を施し、未加工の状態での表面の凹凸の軽減を実現した。オリジナル部品では一部箇所のみで使用されていたカムキャップのノックピンを全箇所に追加することで、組み付け時の作業性を改善している。

シリンダーブロックSUB-ASSYは、シリンダーボアに現代のホーニング処理を施し、ボアの加工精度を向上。材料の鋳鉄は当時と比べてより高剛性のものを使用し、シミュレーションをもとにクランクキャップの構造に変更を加えることで、耐久性を向上させている。

さらに、さまざまなイベント会場でヒアリングしたユーザーからの声に応え、シリンダーヘッドSUB-ASSYは吸排気ポートの一部肉厚を増したり、シリンダーブロックSUB-ASSYは、AE86だけでなく、FF車にも搭載できるよう、横置き設置用のボスとリブを追加したりするなど汎用性を高めているのが特徴だ。

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