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四半世紀超えても現役! 前期型W124メルセデス・ベンツ300Eへの「偏愛学」

メルセデス・ベンツ124ミディアムクラス・セダン:念願の積載車引き取りから6年。green877さんと300Eの絆は深まるばかりだ

希少色「ブルーグリーンのサッコ無し」
ベンツW124前期型の純オリジナル度!

「最善か無か」を掲げた時代のメルセデス・ベンツW124。なかでも最初期モデルの美しさに魅了されたオーナー“green877”さんの相棒は、稀少なブルーグリーンの300Eですサッコパネルと言われるサイドのカバーが付かない前期側サルーンボディにサンルーフのない質実剛健な佇まいです。その素晴らしい個体に乗り、家族と共に日常を駆け抜ける信頼性も持っています。時代を超えて愛される「名車」を所有する喜びと、維持のこだわりを紹介します。

サンルーフレスでサッコプレート無し
道具としてのシンプル美学クルマ選び

“green877”さんが長年探して手に入れたベンツのミドルクラスにたどり着いたのは、6年ほど前のことだった。1988年式のメルセデス・ベンツ124ミディアムEクラス・セダンは、M103エンジンという直列6気筒SOHC 3.0Lを搭載する。しかも、ドア下にプロテクター(サッコプレート)などが付いていないプレーンな前期モデルだ。このクルマを手に入れて以来、日常使いもできる趣味のクルマとして寄り添い続けている1台である。

「ボディサイドが後端に向かって絞り込まれているスタイルと、直角に高く立ち上がったトランクリッド。そして、そのなかにバランスよく配置された斜めにカットされたテールランプ。実用性を保ちながら、ここまでシンプルかつエレガントなリアビューはないと思います」

そう語る“green877”さんがこの個体に惹かれたのは、W124セダンの完成された造形美だけではない。バブル時代を走り抜けたメルセデスには、のちの「後期仕様」へ架装された個体が多数存在するが、そのカスタマイズを受けず、初期型のオリジナル度が高く残っていたこと。そして、カラーナンバー877の「ブルーグリーン」という希少色であったことが決め手となった。

さらに、サンルーフレス仕様という点も個性を際立たせている。日本仕様にはサンルーフ装着車が多かったなか、端正な佇まいのなかのシンプルな装備は、まさに「道具としてのメルセデス」を体現しているといえるだろう。

見た目はオリジナル、機能面はアップデート
人生を楽しみながらいつくしむ初期型300E

足もとには、純正のスチールホイールとホイールキャップを装着している。このキャップ仕様にも、こだわりが貫かれている。前期仕様特有の、中央のスリーポインテッドスターにメッキ加飾が施されていないタイプだ。初期型のディテールを細かく知る人には外せない装備である。

また、安全を考えたメルセデス・ベンツならではのヘッドライトワイパーもオプション装備されている。電動ラジオアンテナのスイッチも完動品だ。時代を感じさせる装備を丁寧に維持し、使用できる状態に保っている点に、このクルマへの愛を感じずにはいられない。

一方で、昭和時代のメルセデスでもあるため、現代化も少しずつ行っている。ヘッドライトやナンバー灯など、暗いランプ類にはLEDタイプを装着した。さらに、故障して鳴らなくなってしまったオーディオは、ネオクラシックの定番ともいえる「コンチネンタル」製に交換されている。じつはロゴの部分を「Mercedes Benz」にカスタマイズしており、全体の雰囲気を崩さない工夫も忘れていない。

また、機関系のリフレッシュにも余念がない。定番のラジエーターなどはしっかりと交換されており、現在お住まいの関西地区から、“green877”さんのご実家がある関東まで何も問題なく走ってくれる状態だ。今後はいよいよ、内外装に手を入れていくという。W124の定番であるシートの擦れがこのクルマにも出ているが、初期モデルのブラック内装生地は、残念ながら今のところ見つけることができていない。どのようにリペアするかは悩みどころであり、前期モデル特有のダッシュボードの割れ修理なども、これからの課題となっているそうだ。

もっとも印象深い思い出は、購入時の引き取りだという。ご自身で積載車を運転し、関西から中部地方までクルマを迎えに行った際の嬉しさは、今でも忘れられない。長く愛し続ける喜びが、その一言に凝縮されている。

お子さんのためにリアシートにチャイルドシートを装着し、大切な家族と一緒に守りながら走れることも、このW124 300Eの大きな魅力だ。このクルマに乗ることは「人生の楽しみ」とも語る“green877”さん。彼にとってこの300Eは、単なるヤングタイマーなクルマではなく、時代を超えて信頼できる相棒なのだ。

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