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三菱ブースで見たパジェロ復活の兆しと「2026年内新型SUV導入宣言!」!

三菱 パジェロ:1991年登場の2代目。最新技術を盛り込み高いオフロード性能を誇った

歴代パジェロとジープが紡ぐ三菱四駆レガシーの先に見える年内「新型SUV」導入宣言に膨らむ期待

千葉県の幕張メッセで「オートモビル カウンシル2026」が開催されました。三菱自動車のブースでは「ブランドレガシーから見る過去〜未来の三菱自動車らしさ」をテーマに掲げて、1953年の「ジープ」から歴代「パジェロ」まで、四輪駆動車の歴史絵巻を展開しています。プレスカンファレンスでは年内の新型SUV導入も明言されるなど、かつての王者の復活を予感させる熱い展示内容をレポートします。

三菱自動車の岸浦社長が年内の新型クロカンSUV導入を明言し、三菱「パジェロ」復活の期待高まる!

ミニバン系から乗用車ライクなシティ派SUVへとクルマのトレンドが移行して久しいが、同じSUVでも、より走破性を高めたカントリー派SUVの人気もジワジワと上昇中である。そんな社会背景もあってか、かつての王者である三菱 パジェロの新型モデルが登場間近とも噂されている。

今回のオートモビル カウンシルで三菱自動車工業は、「ブランドレガシーから見る過去〜未来の三菱自動車らしさ」をテーマに掲げた。1953年の三菱 ジープJ11デリバリワゴンから、1973年の三菱 パジェロI、1982年の初代パジェロ、1991年の2代目パジェロ、そして1985年のダカールラリー総合優勝車両まで、5台のクロスカントリー4輪駆動車(クロカン四駆)を展示している。

初日のプレスカンファレンスでは、岸浦恵介代表執行役社長兼COOが「年内に“新型クロスカントリーSUV”を導入する」とコメントし、大いに注目を集めることとなった。

警察予備隊入札から始まった三菱製「ジープ」独占と戦後ライセンス生産から始まった国産四駆の黎明期とは!?

そもそも国内においてクロカン四駆が脚光を浴びるようになったのは戦後のことだ。太平洋戦争の終戦後に誕生した警察予備隊(現在の陸上自衛隊の前身)が小型トラックを増備するにあたって競争入札を行ったのだが、これに応募したのがトヨタと日産、そして三菱の3社である。ここで三菱が採用されたことが大きなきっかけとなった。

ちなみに当時の三菱は、まだ前身である中日本重工業から新三菱重工業へと名乗っていた時代であり、国産他メーカーのボディ生産を請け負うところから自動車産業に再加入したばかりであった。入札にあたって三菱は、ジープの“本家”ともいうべき米国のウイリス・オーバーランド社からライセンス供与を受け、ウイリス ジープCA3J型をノックダウン生産する手はずを進めていた。

じつは、三菱がこの大役を射止めた背景には、戦前からの高い技術力に加え、朝鮮特需におけるGHQの思惑が深く絡んでいた。戦後復興の足がかりとして、既存の高度な生産技術を有効活用しようという時代の要請が、三菱の四駆を選ばせたのである。

ところで「ジープ」というのはウイリス社の登録商標であり、国内で使用が許されたのは三菱製のクルマだけである。そのことからトヨタでは「ランドクルーザー」、日産では「パトロール」という車名が名付けられたという経緯もあった。

最初に国内でノックダウン生産されたJ1型は、当初ショートボディのソフトトップ仕様だったが、民生用へと発展した結果、ロングボディのメタルトップ仕様が登場し、デリバリワゴンやバンとして人気が高まっていった。今回展示されたジープJ11デリバリワゴンはそんな1台であり、1953年に生産されている。

乗用車化の先駆け「初代パジェロ」の誕生と、パリダカ制覇で世界に轟かせた「最強クロカン」の称号

民生用とは言いつつも、電力会社の山間エリア巡視用などが主であり、個人オーナー向けの乗用車としてのマーケットは依然として皆無に等しかった。しかし、その情勢に風穴を開けるきっかけとなったのが、1973年の東京モーターショー(現在のジャパン モビリティ ショーの前身)に三菱がコンセプトモデルとして出展したパジェロIである。

そんなパジェロIの登場から9年後の1982年、それまでのクロカン四駆に比べてより乗用車感覚でドライブできる新しいジャンルのクルマとして、三菱自身が「本格オフロード・レクレーショナル・ビークル」と位置付ける初代パジェロが登場した。ちなみに「パジェロ(PAJERO)」という車名は、アルゼンチン南部のパタゴニア地方に生息する野生の猫「パジェロキャット」に由来する。「野性味と美しさを調和させる」という願いが込められたその名は、無骨な四駆に乗用車のエッセンスを加えたこのクルマに、まさにふさわしいものであった。

1991年にはフルモデルチェンジを経て2代目に進化。スーパーセレクト4WDやマルチモードABSなど最新技術が盛り込まれ、オフロード性能と乗用車らしさが高いレベルで両立していた。

そんなパジェロの名声を世界的に高める要因となったのが、ダカールラリーでの活躍である。1981年に参戦を開始し、当初は市販車無改造部門だったが、1983年にはクラス優勝を達成。翌1984年には市販車改造部門と無改造部門の2クラスを制覇し、総合部門でも3位入賞を果たしている。そして1985年には総合部門で1-2フィニッシュを達成するなど、輝かしい成績を残してきた。

生産終了から5年で「パジェロ復活」は現実なのか? イベントで示された三菱の歴史と未来への期待!

パジェロは2006年にフルモデルチェンジを受けて4代目が登場したものの、2019年4月にファイナルエディションが登場し、2021年7月をもって生産を終了している。

今回のオートモビル カウンシルでは、そんなパジェロの歴史絵巻を5台のモデルで示す格好となっていた。果たして、パジェロは本当に復活するのか。復活するならどんなクルマになるのか。期待が大きく膨らむオートモビル カウンシルであった。

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