憧れの「小海」を夫婦で駆ける! 特別なインテリアを持つ名車で念願のラリーデビュー
長野県小海町を舞台に開催される人気のクラシックカーラリー「コッパディ小海」。2026年で35回目の開催を迎えた歴史あるイベントに、美しいイタリアの名車、アルファ ロメオ「ジュリエッタ スパイダー ヴェローチェ」で初参加を果たした石島一夫さんと千鶴さんご夫妻。石島夫妻は、約30年前から憧れ続けたラリーに今年初参戦した。憧れの舞台を二人三脚で楽しむ、心温まるエピソードをお届けします。
約30年越しの夢を実現! イタリア車を愛するご夫婦
イタリア語で「小海杯」を意味する「コッパディ小海」は、リゾートホテル「シャトレーゼ ガトーキングダム 小海(長野県小海町)」を拠点に、周囲に広がる雄大な山々を舞台とするクラシックカーラリーである。1991年の初開催以来、日本のクラシックカーラリーの先駆けとしても非常に高い人気を集めているイベントだ。
この格式高いイベントに初参加を果たしたのが、1957年式のアルファ ロメオ ジュリエッタ スパイダー ヴェローチェ(高性能仕様)のステアリングを握る石島一夫さんと、コ・ドライバー(助手席でナビゲートする役割)の千鶴さんご夫妻だ。
じつは一夫さんは、長年にわたり日常の愛車としてマセラティを選ぶほどの熱狂的なイタリア車ファンである。クラシックカーへの憧れも強く、参加資格のある年代のクルマを所有するずっと前の「約30年前」にも、このコッパディ小海へ見学に訪れていたという。それだけに、愛車とともに迎えた今回の初参加は喜びもひとしおなのだ。
アパレル関係の前オーナーが仕立てた極上のインテリア
一夫さんがジュリエッタ スパイダーに乗り始めてから、まだ2年ほどだという。外観はフロントグリルに補助ランプを追加することで、より精悍な印象を与えている。
いっぽうで内装に目を向けると、シートやドアトリムなどのインテリア全体が、ダイヤモンドステッチを施したレザーへと美しく張り替えられている。クッション材には長距離ドライブをサポートするテンピュールを使用するなど、アパレル関係の仕事に就いていたという前オーナーのこだわりが反映された、じつにエレガントな仕上がりとなっている。
「前のオーナーが『ジュリエッタ スパイダー クラブ』のメンバーで、クルマを譲り受けた際にクラブも紹介してくれました。本日はメンバー仲間たちと6台での参加です」
アルファ ロメオ ジュリエッタのオーナーズクラブは世界中に存在するが、オープンモデルである「スパイダー」に特化したクラブは日本にしかないと言われている。ツーリングやミーティング、そして今回のようなラリーイベントへの参加など、同好の仲間たちと積極的に旧車ライフを楽しんでいるそうだ。
初めてのコマ図に苦戦しながらも笑顔でフィニッシュ
石島さんご夫妻にとって、今回が初めてのコマ図(ルートを指示する略図)を用いた本格的なラリー競技への挑戦となった。道中の感想を伺うと……。
「ずっと下(コマ図)を見ながらナビゲートしていたので、『きっと周りの景色は綺麗なんだろうな……』と想像するしかありませんでした。途中でミスコース(順路の間違い)もしてしまいましたが、無事に元のルートへ戻ってこられましたし、それも今日の大切な思い出です」
そう語る千鶴さんの晴れやかな笑顔とそれを横から微笑ましく見ている一夫さん夫妻は、恐らく勝敗やタイムにとらわれず、名車や仲間たちとともに過ごしたコッパディ小海の豊かな時間が伝わってきた。
