日本ではめったに見かけないアルファ ロメオ「146ti」を、チャイルドシート付きで毎日使うオーナーに取材した
日本でほとんど見かけないアルファ ロメオ「146」は、じつは普段使いに向いたファミリーカーである。ソフト99コーポレーション主催の「くるままていらいふ カーオーナーミーティングin芝公園」には、主催者から招待されたさまざまな車両が集まった。共通点は、どれもオーナーの愛情をたっぷり受けた個体という点だ。今回はそのなかから、日本ではあまり見かけないグリーンボディのアルファ ロメオを紹介する。
セダンに見えて中身は5ドアハッチバック、アルファ ロメオ「146ti」とは
会場でひときわ目を引いたのは、渋いグリーンのボディカラーをまとった1台だ。国産から輸入車までさまざまな車両が並ぶなか、日本でもポピュラーなハッチバックの145かと思い後ろに回ると、4ドアセダンに見えるボディにエンブレムは146と記されていた。日本ではあまり見かけない車両である。
車内をのぞくと、左ハンドルで明るいタンカラー(黄褐色)の革シートが備わる。何より驚いたのは、四半世紀ほど前のクルマでありながら、まるで新車のように状態が良い点だ。早速、このクルマのオーナーである“tomohiro400F3”さんに話を伺った。
「このクルマは2000年式のアルファ ロメオ146ti(ツーリング インターナショナルの意味で、標準モデルよりワンランク上のスポーティかつ上質な上位グレードにこの名前が与えられてきた)という車両で、2年ほど前に入手しました。セダンのように見えますが、構造的には5ドアハッチバックなんです」
ちなみに、146tiは2リッターの直列4気筒ツインスパークエンジン(1気筒あたり2本の点火プラグをもつアルファ ロメオ伝統のエンジン)を積む上級スポーツモデルだ。
アルファ ロメオ「146」が日本に正規輸入されなかった理由とは
146は、アルファスッドや33の流れを汲んだハッチバックである。1994年に登場した3ドアハッチバックの145に続き、1995年に5ドアハッチバックの146が登場した。“tomohiro400F3”さんの説明どおり、一見すると4ドアセダン風のシルエットながら、リアガラスごと大きく開くハッチゲートを備える。使い勝手が良く、日本で乗るにも手ごろなサイズだ。
デビュー当初はコンパクトな水平対向エンジンを搭載していた。1997年以降、ほかの多くのアルファ ロメオと同様に直列4気筒のツインスパークエンジンへと置き換えられていく。
ちなみに、145は日本に正規輸入されたものの、146は正規輸入されなかった。そのため日本で見かける個体は基本的に並行輸入車となる。取材車両も並行輸入された個体で、2リッターのツインスパークエンジンを積む。
運転する楽しさと使い勝手を両立、アルファ ロメオ「146ti」をファミリーカーに選んだ理由
オーナーの“tomohiro400F3”さんは、これまでFR時代のアルファ ロメオやミニ、アルフェッタなどに乗り継いできたという。子どもが誕生したタイミングで、現在の146tiに乗り換えた。
リアシートにチャイルドシートを装着し、ファミリーカーとしてしっかり活用しているそうだ。これまで大きなトラブルには遭っていないという。リアのラゲッジスペースは後方に長く伸びて広く、ハッチバックのため開口部も大きい。日本に正規輸入されていたら人気モデルになったのではないか、と思わせる実用性を備える。
しかし、残念ながら145の3ドアハッチバックというコンパクトさとスポーティさ、155の4ドアセダンながらもレースで裏打ちされた尖ったスポーティイメージを持つ2台に較べると、5ドアハッチバックという中途半端な印象を持たれかねない146というポジションは、販売戦略としては難しいと判断されたのかもしれない。
しかし、実際にオーナーとなった“tomohiro400F3”さんが、違う見方で146tiを分析。
「146はファミリーカーとして使える実用性を備えながら、ツインスパークエンジンの楽しさも味わえます。自分にとって一挙両得で、本当に最適なクルマだと思います」
「くるままていらいふ カーオーナーミーティングin芝公園」のレポートはコチラ。
