ロイズ「RT-35」は全長約5mで月極駐車場にも収まり、750kg未満なら牽引免許も不要となる国産キャンピングトレーラーである
ここ最近、人気が高まっているキャンピングトレーラー。最大のネックとなるのが、車体を保管する場所である。今回はトレーラーながら一般的な月極駐車場にも停められる純日本製のモデルを取材した。これなら都心の駐車場事情でも、無理なく所有できそうだ。
ロイズ「RT-35」は全長約5mのスクエアボディで一般的な駐車スペースに収まる
結論から言えば、このトレーラーは一般的な駐車スペースに収まるコンパクトサイズである。キャンピングトレーラーというと、巨大な車体に広大な室内と豪華な内装を思い浮かべる人も多いだろう。ところが、そうした大型トレーラーとはまったく異なるコンセプトで作られたモデルがある。今回取材したのは、カーショップスリーセブンのブースに展示されていたロイズ「RT-35」だ。外観上の特徴は、前後長がかなり短く、スクエアなボディ形状という点にある。パッと見は、窓のついたカーゴトレーラーといった印象だ。
諸元によると全長約5m、全幅約2.4m、全高約2.7mのサイズとなる。ヒッチ部分を含めて約5mということは、トレーラー部分はおおよそ4m弱になる。多くのキャンピングトレーラーと比べて、かなりコンパクトなサイズであることが判るはずだ。ちなみに、RT-35は福島県いわき市のトレーラー製造販売会社ロイズと、福岡県柳川市のカーショップスリーセブンが共同開発した純日本製のモデルである。
ロイズ「RT-35」は牽引免許の要否で2種類から選べる
この極端に短い全長は、一般的な月極駐車場にも停めることを考慮した結果だという。ブースのスタッフに取材したところ、そう説明してくれた。これは都心に住む人にとって、かなり大きなメリットとなる。もちろん郊外のRVパークに停める方法もある。一方で、自宅や自宅近くに停めたいという人も少なからずいるはずだ。確かにこれなら、自宅前の駐車スペースにも収められそうである。
そしてもうひとつ、このトレーラーには2種類のモデルが用意されている。車内に最低限の設備のみを備えて車両重量を750kgに抑えたRT-35と、充実装備ながら750kgを超えるRT-35Tだ。RT-35であれば750kgを切るため、牽引免許が不要となる。いずれの場合も、牽引するクルマは一般的な乗用車でよい。ちなみに、ロイズは牽引車との接合部であるAフレーム(連結部の三角形のフレーム)の折り畳み機構について、2025年12月に特許を取得している。駐車時には車両全長を約900mm短くできるという。
ロイズ「RT-35」は限られたスペースに5人が就寝できる
このトレーラーは、限られたスペースながら5人の就寝定員を確保している。今回展示されていたのは豪華装備のRT-35Tモデルとのことで、早速内部を見せてもらった。室内へは後部のドアから出入りする。入って右側にあるのが上下2段のベッドで、下段はダブルサイズに展開できる。左側には冷蔵庫やシンク、電子レンジなどを集約したキッチンが備わる。それらの奥、つまり進行方向前方には中央のテーブルを挟んだ対面式のソファがあり、夜はベッドになる仕組みだ。気になる価格は、RT-35が398万円から、RT-35Tが632万5000円からとなっている。用途や免許に応じて選べるのも嬉しい。ちなみに、あえてRT-35を選び、内装をDIYでグレードアップしていくという楽しみ方もアリだろう。
キャンピングトレーラーへの憧れと、日本の駐車場事情。その両立をあきらめずに突き詰めたのが、このロイズRT-35である。郊外のRVパークまで足を運ばずとも、自宅前から旅が始まる。そんな日常との地続きの距離感こそ、このトレーラーが提案する新しい価値だ。クルマと暮らしの間にトレーラーを自然に置く。その発想に共感できるオーナーにとって、RT-35はこれまでとはひと味違う相棒になるはずである。
