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『あぶない刑事』ファンの父の影響で日産「レパード」を20年越しに購入!「7年かけて劇中車の港302号仕様にしちゃいました」

後期型アルティマは、1988年から放送された第2期『もっとあぶない刑事』で使用された。ナンバーは隠してあるが、「45-05」は劇中車のナンバーと同じ

20代で手に入れたレパードで、『あぶ刑事』仕様を目指す

2023年11月4日に開催された「レパードオープンミーティング2023」には、日産「レパード」オーナーや『あぶない刑事』(あぶないデカ)ファンが集まりました。このミーティングを運営したclub302の代表が、こちらの中島健太さん。『あぶない刑事』のリアルタイム世代ではないものの、父親の影響で好きになった中島さんの日産「レパード」をご紹介します。

原点は『あぶ刑事』に夢中だった父の影響

『あぶない刑事』が放送された当時、中島さん自身はまだ1歳だった。しかし、20代でこの日産「レパード」を購入するほどクルマを好きになったきっかけは、父親だった。

「あぶない刑事が大好きだった父が、当時新車でレパードを購入したんです。でも、予算の関係で買えたのは2LでノンターボのXJというグレード。イメージとは違って遅くて、1年ほどで手放してしまい、その後は日産 Y31型グロリアに乗り換えたと聞きました。でも、私にはそのレパードが忘れられなくて、幼少期から自分もレパードに乗ると決めていたのです」

ちなみに、中島さんがまだ母親のお腹にいたときの話。陣痛が始まったタイミングは、『あぶ刑事』の放送真っ只中。早く病院に連れて行ってほしい母親に対して、

「あと15分でドラマが終わるから、それまで待ってて」

と、我が子の誕生よりも『あぶ刑事』を優先した父親。今でも母親から聞かされるというこのエピソードこそ、父親の『あぶ刑事』愛の表れだろう。

20年越しの出会いは某ネットオークション

幼少からの思い入れはあったが、中島さんはまだレパードを手に入れていなかった。しかし、街中で偶然見かけたゴールドカラーの前期型を所有するオーナーさんの一声で一念発起。憧れを実現するためにいよいよ動き出したのだった。

「この愛車を手に入れたのは2015年です。某ネットオークションで見つけて、現車を見ずに購入しました。サンルーフ付きで内装が綺麗というのが理由だったのと、当時住んでいた長崎で信頼できるクルマ屋さんと知り合えていたので、心強さもありました」

本来ならば、『あぶ刑事』第2期に使用された後期型アルティマの紺色2トーンが理想だったが、手に入れた個体は、2LシングルターボのXSでボディは黒。しかし、理想を追求し過ぎると巡り合わない可能性があると判断し、仕様変更を前提にベース車を探したことで、このワンオーナー車が見つかったのだった。

劇中車「港302号」へ、こだわりの仕様変更

ワンオーナーで内装は綺麗でも、機関やエアコンは不具合あり。効かないエアコン、度重なるエンストなども、主治医やレパード仲間のおかげで完調に。仕事の関係で購入から1年後には、長崎県から千葉県船橋市へと転勤が決定。頼れる主治医は長崎のため、もしものことを考えるとこの転勤は不安だったそうだが、毎日往復50キロ、年間走行距離3万キロ越えという酷使にも愛車は応えてくれたのだとか。

「2000ccのXSのためショートバンパーだし、エンブレムもありませんでした。各部の修理をしながらパーツも揃えていき、最後にこの紺の2トーンに塗装したのが2022年になります。このミーティングの3回目に間に合うように全塗装して、タカとユージが乗っていた、劇中車の港302号仕様へと近づいたのです」

基本は純正戻し。XSとアルティマというグレード違いはあるものの、港302号になるため、パトライトはもちろん、無線機、電電公社時代の自動車電話などを装備。そして極め付けは、奥様が作ってくれた傘おばけ(『もっとあぶない刑事』の最終話に登場)。「リアウインドウの無鉛ステッカーが無い以外は、かなり再現できたはず」というほど、完成度の高さが自慢だ。

奇しくも、2024年5月24日より『帰ってきたあぶない刑事』が上映される。愛車に乗って颯爽と映画館を訪れるそのときの、嬉しさと興奮が止まらない中島さんの表情が手に取るように想像できる。

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