第2作目でローマンがドライブした三菱 エクリプススパイダーを再現
2024年11月24日に富士スピードウェイで開催された「FUELFEST JAPAN」には多くのカスタム車が全国から集まり、中でも映画『ワイルド・スピード』シリーズの劇中車にインスパイアされたクルマを数多く見ることができました。そんな中から、今回は第2作目に登場する三菱「エクリプススパイダー」を紹介します。
後輩が手放したエクリプスをベースに劇中車の再現にチャレンジ
FUELFEST JAPAN会場内の劇中車をディスプレイしているエリアを歩いていて目に止まったのが、このエクリプススパイダーだ。シリーズ第2作目『ワイルド・スピードX2』でタイリース・ギブソンが演じるローマン・ピアースがおとり捜査用に乗ったクルマとして登場。ド派手なグラフィックをまとったクルマは劇中でもかなり露出度が高く、記憶に残っている人も多いはずだ。オーナーの木村さんにお話を伺ってみた。
「このクルマは後輩が手放すということで、5年ほど前に入手しました。ノーマル仕様でしたがリフレッシュする必要があったので、記憶に残っていたローマン号を再現しようと作業をスタートしました」
三菱なのに左ハンドルしかない珍しいクルマがベース
ベースとなったエクリプススパイダーは、三菱自動車製ながら北米市場向けに開発。日本には左ハンドル車が少数輸入され、三菱のディーラーで販売されたという変わったクルマだ。第1作目冒頭でブライアンが乗っていたのは2代目だが、第2作目のローマン号は1999年に登場した3代目となる。ド派手なグラフィックは、実際にローマン役のタイリース・ギブソンのアイデアも反映されているという。
「劇中のクルマを何度も一時停止してグラフィックの寸法を割り出して、バイナルではなくカスタムぺインターによる塗装で再現しています。エアロパーツは本来シャインストリート製ですが今では入手困難なので、鈑金屋さんに再現してもらったり、別のものを装着したりしています」
独自のカスタムも織り交ぜ劇中車製作を楽しむ
ほかにも劇中車と異なる点がある。ホイールは本来LOWENHART製のBR5が装着されているが入手が難しく、似た形状のLOWENHART製LG1LXを装着している。
GTウイングも劇中車と同じものは入手困難で、形状の似たものを装着したうえでグラインディングタトゥーを施している。内装も劇中車と同じくスパルコシートや四角い形状が特徴的なシモーニレーシングのX3ステアリングなどを装着し、ダッシュボードはペイントしている。非常に完成度は高いが、劇中車にはないグラフィックを追加したり、リアシート部分にオーディオを搭載したりと独自のカスタムも楽しんでいる。
「レプリカとしては違う部分もありますが、自分なりのカスタムも追加して楽しんでます」
>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)
