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ボロボロのパーツ取り車から復活した三菱「エクリプス」は『ワイルド・スピード』仕様に!「ナンバー取得した日のことは忘れません!」

三菱 エクリプス:完成した姿を見るとボロボロだった姿が想像できない。ボンネットピンはアメリカのメーカー「Skunk2 Racing」と細部にもこだわる

2代目エクリプスを『ワイスピ』仕様にカスタマイズ

2024年10月12日に岩手県のクルマドーカスタムファクトリーで、クルマ好きによるミーティング「ネクサスナイト」が初開催されました。イベント自体は昼からスタートでしたが、メインは何といっても夜の部です。暗くなるにつれ車両に装着したアンダーネオンが点灯し、参加者やギャラリーのテンションもさらに高まってきます。閉会式では人気投票によるアワードが選出され、トップに輝いたのが傳川敏和さんの三菱2代目「エクリプス」でした。

パーツ在庫や他車種からの流用ネタを徹底的に収集

三菱の2代目「エクリプス」は1994年にデビュー。初代に比べアメリカでも決して人気のあるモデルではなかったが、映画『ワイルド・スピード』に登場したことで時代の寵児と化した。しかし日本で流通している中古車はコンバーチブルのD38A型が大半で、傳川敏和さんも以前はクーペのD32A型ではなくコンバーチブルに乗っていた。ところが3〜4年ほど前に知人からSNSで、格安のクーペがあるとの情報をもらう。すぐに現車を見に行ったところ長らく放置されていたようで、外装はボロボロでトランスミッションもブローしているような状態だった。

値段が安いので「パーツ取りでもいいか」と購入を決めたが、しだいに劇中車そのままのクーペに乗りたい欲求が強くなる。とはいえ当時の愛車エクリプス スパイダーも結構な手間と予算をかけてカスタムしていたし、そこから年数が経過した分だけ、純正品にせよ社外品にせよパーツを手に入れるのも困難になっているはずだ。

はたして乗り換えるのが正しいか悩みに悩んだが、仲のいいプロショップと検討し「イケる」と判断。またそれまでに築いたエクリプス仲間のネットワークを駆使し、パーツの在庫や他車種からの流用ネタを徹底的に収集した。

ナンバーを取得した感動は忘れない!

その結果、まったく入らなかった5速ミッションのオーバーホールを実現させ、エクステリアもレストアと全塗装で『ワイルド・スピード』仕様に生まれ変わる。車検を取得しナンバープレートが付いたときは、とにかく感動のひと言だったと傳川さんは話す。

とくにディーラーですら諦めるような作業を受けてくれた、旧知のメカニックには感謝しても感謝し切れない思いだという。単に走れるようにするだけではなく保安基準もクリアするなど、彼の技術と熱意がなければこの場にいなかったはずと振り返る。

そのおかげで完成してからの大きなトラブルはほとんどなく、お子さんの凌生くんと今回のようなイベントにも積極的に参加。愛情を込めて作り上げたスパイダーとは別れることにはなったものの、その分も新しい相棒であるクーペと長く付き合っていくつもりだ。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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