キャロルのボディをまとったロードスター!?
奇抜に作り込んだマシンで話題を振りまく郷田鈑金。2025年1月の東京オートサロン2025の目玉となったクルマは、マッチョなボディが与えられたマツダ2代目「キャロル」です。トリッキーなリメイク車を完成させた郷田鈑金の力作を見ていきます。
サーキットも楽しめるようにNAロードスターのシャシーを採用
カスタムカー好きであれば、このルックスに見覚えがある方もいることだろう。それは2023年開催の東京オートサロンでのこと。郷田鈑金製作の超巨大なワイドフェンダーを取り付けたマツダ「シャンテ」が会場を沸かせた。今回のマシンは、その手法を用いてマツダ2代目「キャロル」という懐かしのモデルを使ってのトリッキーなリメイク車である。
普通に見るとワイドフェンダーを装着した遊び心あふれるキャロルだが、じつはマツダNA型「ロードスター」のシャシーにキャロルのボディを載せる方法で作られている。なぜそんな面倒な作業をするのかというと、しっかり走りもこなせる仕様として作り込んでいるからだ。
細かいところは現車合わせで製作している。サスペンションメンバーも含めて下まわりのシャシーと、ドライブシャフトがボディより外側の位置となり、そのままタイヤを取り付けると超ハミタイ仕様になる。そのため今回もその対処法としてシャンテのときと同じく、鉄板でワイドフェンダーを製作してはみ出したタイヤを覆ったというわけだ。
エンジンは今後ダウンドラフト仕様にカスタム予定
エンジンは今回のイベントまでに間に合わず、とりあえず13B型ロータリーを載せている状態。最終的にはダウンドラフト仕様で軽快にキビキビ走れて回せるエンジンを目指して製作するということだった。
それにしても、この発想力には驚かされる。まさかのキャロルのボディをまとったロードスターとは信じられない。しかも、キャロル特有のキャンバストップもしっかり装備している。ボディ剛性面では弱くなるが、外せないポイントだけに活かしたという。
オーバーフェンダー以外は純正スタイルという点にも好感が持てる。走りも見た目も楽しめる改造スタイルといえるだろう。
