エレガントゴールドをまとった3台を紹介
クールジャパン(KUHL JAPAN)といえば、過激なスタイルで圧倒的な存在感のエアロパーツで有名です。デモカーもゴールドでボディカラーを揃えており、カーショーでは特別に目立っていますが、AMWでは「GT-R」「フェアレディZ」「スープラ」の最新モデルを一気にご紹介します。
R35 GT-R MY24 EDITION WIDEBODYの市販化バージョン
大阪オートメッセ2025のKUHLブースの「お立ち台」は、3台の「エレガントゴールド」のデモカーが輝いていた。
1台は、2024年の大阪オートメッセで総合グランプリを獲得した日産「R35 GT-R MY24 EDITION WIDEBODY」の市販化バージョン。エアロパーツの形状を1年かけて見直し、すべて保安基準をクリアするカタチで出展した。キャラクターラインもクルマのラインに合わせて作ってあり、貼り付けタイプ(リアフェンダー)のワイドボディにもかかわらず、スムージングをかけたかのような質感に仕上がっているのが特筆できるところ。
前後フェンダーは、片側30mmワイドサイズのオーバーフェンダー/ブリスターフェンダー(フロントフェンダーは純正交換タイプ、リアフェンダーのアーチカット不要)で、大きく膨らませるのではなく、取り回しを考えたワイドボディなので使い勝手もよくできている。フロントバンパーとリアバンパーはMY24モデルをオマージュして製作した新作で、R35 GT-Rの全年式で装着可能だ。
フェアレディZ RZ34 KUHLRACING 34ZR-GTWR SPEC-D WIDEBODY
2台目に紹介する日産「フェアレディZ」(RZ34)は、東京オートサロン2025のドレスアップ・スポーツカー部門で最優秀賞を受賞した「フェアレディZ RZ34 KUHLRACING 34ZR-GTWR SPEC-D WIDEBODY」。こちらは、「ザ・ワイド」ともいえるデザインコンセプトで、「先進的な」とか「スムーズな」といったテイストではなく、ワイド感を前面に押し出し「昭和レトロ」を取り入れ、従来のKUHLのエアロと一線を画すスタイリングになっている。
一番インパクトがあるのはリアビューで、「竹槍」を連想させる斜めにカチ上げスラッシュカットした4テールマフラー(2024年は6本出しだった)が、このクルマのキャラクターを物語っている。
リアバンパーを「Zらしさ」にこだわった内巻きにスラントさせたシンプルな形状にすることで、下品な感じに見せないところがさすが! オーバーフェンダーも手がこんでおり、片側30mmワイドの貼り付けフェンダーと、50mmワイドのビス留めフェンダーの組み合わせで、合計80mmのワイド化を実現。
ビス留めフェンダーはあえて50mmにとどめて、マットブラック化することで、スパルタンさとエレガントさを絶妙なところでバランスさせることに成功。フロントまわりはわりとシンプルで、ロングノーズ化させて、チンスポ風のハーフリップスポイラーを装着する「昭和スタイル」を実現した。ナンバー位置を純正位置からさりげなく下に移動させているところにも、KUHLのこだわりを感じる。
また、リアにこれでもかとオフセットした大きなGTウイングもよく計算された形で、リアセンターガーニッシュをエンブレムごとブラックアウトしたことで車体全体を引き締めているのは素晴らしい。
GR SUPRA 90R-GTWR SPEC-D WIDEBODY
最後に紹介するトヨタ「GRスープラ」(90型)はD1GP仕様。車名は「GR SUPRA 90R-GTWR SPEC-D WIDEBODY」となっており、D1GPで勝つためのエアロがコンセプトだ。事実、2024年のD1GPお台場ラウンドでは優勝を果たした実績がある。センター部分を大きく膨らませたボンネットと、大きなルーフウイング、リアスポの角度と、まさに無比無類の存在感だ。
ルーフウイングについては片岡孝裕代表も最後の最後まで悩んだ末に装着することを決めた意欲作となっている。スポーツカー以外では、同じく新作のスタイルキットを装着したトヨタ「アルファード/ヴェルファイア」のデモカーに多くの人が集まっていた。こちらのスタイルキットは、ABS樹脂製でフィッテイングもよく、ローダウン仕様はもちろん、ノーマル車高にも似合うデザインになっているのが特徴だった。
相変わらず勢いを感じさせるKUHLワールドのブースとなっていた。
