人生初のマイカーがルーテシア2! 同モデルで乗り継ぎ現在は2台目
フランスを代表するホットハッチといえば、「RS(ルノー・スポール)」。「メガーヌRS」は2004年に発売されましたが、それより前の1999年に登場した「ルーテシアRS」が、モデル名に「RS」を冠した先駆けとなります。そんなルーテシアRSを愛用する女性オーナーは、通勤カーとして愛用するかたわらサーキット走行も楽しんでいます。今やヤングタイマー・クラシックの仲間入りをしたこのクルマ、パーツ供給などは大丈夫なのでしょうか?
部品取り車も確保して万全のルーテシアライフ
“おつる”さんは、週末になるとご主人の“シンヤ”さんと一緒に各地のクルマイベントやサーキット走行会に飛び回ってる仲良し夫婦だ。クリオミーティングの前日も宮城県のスポーツランドSUGOに行っていて、翌朝には静岡県まで自走で来ていたのだから、心からクルマを愛しているのが伝わってくる。
そんな“おつる”さんの愛車はルノーの2代目「ルーテシア」の「RS(ルノー・スポール)」で、左ハンドルのマニュアルトランスミッション。
最近では、同世代である初代「カングー」のフェーズ1ですらパーツ欠品があるので心配して聞いてみると、部品取り車を別に1台所有しており、故障するとパーツを移植できる体制が整っているのだった。
車高調などのパーツはご主人がオリジナルで製作
毎日の通勤にも使用しているくらいお気に入りのルーテシア2だが、彼女にとってこのクルマは2台目。以前は人生初のマイカーとして同じくルーテシア2のフェーズ1モデルに乗っていそうだが、残念なことにもらい事故で全損という経験をしてしまう。それでもルーテシア2に乗りたかった“おつる”さんは、この個体を探し出して現在も大切に乗っているというわけだ。
このクルマも一度、大きな事故を起こしそうになっている。鈴鹿サーキットのデグナー1コーナーで雨の走行で滑ってしまい、横転寸前までいったそうだ。そんなこともあって安全にはこだわっており、このルーテシアRSはフルバケットシートを装着している。
“おつる”さんは小柄なので、ステアリングの位置調整がうまくできないという苦労もあったそうだが、ご主人が工業製品の試作をする会社にお勤めなので、強度計算がされたステアリングラックカラーなどで適切な位置に調整されている。
またご主人がフロント車高調も製作してくれた。取材当日は、完成したばかりという特注のリアショックを手に持って写真を撮らせてくれた。装着を心待ちにしているそうだ。
ワンオフマフラーもこだわりのポイント
吸排気系にもしっかりと手が入っていて、岐阜のイタフラ専門店「レッドポイント」製のエアクリーナーは「クリオ カップ」と同位置に取り付けされ、吸気の適正化に貢献している。排気系はφ60mmのワンオフマフラーをmotoGPなどで活躍している職人に依頼し、溶接の美しさを見せるようにタイコ部が見えるようにこだわって設計してもらい、車検に適合するようにインナーサイレンサーも装着されている。
アルミホイールが前後で違うのは、もともとブリヂストン プロドライブを4輪に履いていたところ、サーキットで割ってしまったのでフロントをレイズのボルクレーシング TE37Vに交換したとのこと。デザインが気に入ったので、今後はリアもTE37Vに交換予定で、現在は仮の姿になっている。
夢はイタフラ女子チームでの耐久レース参戦
リアアンダーが強いイメージのRSだが、サスペンションセッティングが終わったらサーキット走行やジムカーナなど、走りもさらに楽しみたいという“おつる”さん。彼女にはもうひとつの夢がある。それは、イタフラ車を楽しんでいる女子の友だちとチームを作って耐久レースに参戦してみたいということ。
このルーテシアRSを通じて友だちが増え、趣味の世界が大いに広がったという。彼女にとって、愛車は素敵な場所に連れて行ってくれる「魔法の絨毯」のような存在。これからもご主人のメンテナンスとオリジナルパーツで、日本の路上では少なくなったルーテシア2 RSで走り続けるそうだ。
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