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22年ぶりに「ロードスター」に復帰! 元チューニング小僧が子育てを終え再び原点回帰…ND型はNA型から何が変わった?「ドライブする楽しさは昔のままです」

再会した「J-ROAD OPEN CLUB」の仲間たちとまた一緒に楽しみたいと志儀さんが選んだ愛車は、2024年式のロードスター S レザーパッケージVセレクションだ

「いつかはもう一度乗りたい」と思い続けたロードスター

1989年にデビューしたマツダ(ユーノス)「ロードスター」は、オープン2シーターのライトウェイト・スポーツカーというジャンルを再興して世界的に大ヒット。現行型まで4世代にわたり、多くのファンから愛され続けています。今回は、かつて初代NA型に乗っていたものの一度は手放し、22年のブランクを挟んで最新ND型でロードスターに復帰したオーナーを紹介。変わったところ、変わらないところを聞いてみました。

走り屋ブームを経て大排気量車からロードスターに

元マツダのエンジン開発エンジニアであり、初代NA型ユーノス「ロードスター」の開発メンバーでもあった横倉恒利さんがリタイア後に故郷の四国で主催している「TEAM ヨコクラ・食いしん坊ツーリング」。これに兵庫県から3回目の参加というのは、2024年に現行ND型ロードスターを手に入れてちょうど1年が経過した、志儀吉昭さんご夫妻だ。

トヨタ「MR2」(AW11)「カローラFX」「ソアラ3.0GT」、そしてユーノス ロードスターという愛車遍歴からも、根っからのスポーツカー好きであることがよく分かるが、運転はもとより、それ以上の楽しみもしていたらしい。

志儀さんが免許を取得した頃は、ちょうど走り屋ブームの真っ最中。ご多聞に漏れずそのブームに乗った志儀さんは愛車のチューニングにも熱心だったという。

「カーボーイやオプションを愛読しており、足まわりはもちろん、吸排気系もチューニングして愛車を自分好みに仕立てていましたね」

数年が経つと峠道を一緒に楽しんでいた友人たちが、少し「オトナ」にってゆき、ハイソカーへと乗り換え始めたという。

「もともと好みはライトウェイト系のスポーツカーでしたが、友だちの影響で自分もソアラ3.0GTに手を出したんですよ。タービン変更などそれまでよりもチューニングの幅は広がり、楽しかったのですが、大排気量のターボ車は、自分には合わないなと気づいたんです」

1989年に初代ユーノス ロードスターがデビューし、街でもよく見かけるようになると、これまでの国産スポーツとは違うなと志儀さんは興味を持った。

ロードスターに試乗するや、自然吸気エンジンで小排気量、FRの駆動方式のスポーツカー、これこそ好みの楽しさだと乗り換えた。

22年のブランクを挟んでロードスターに復帰

そして、購入前からその存在は気になっていたというオーナーズクラブ「J-ROAD OPEN CLUB」に連絡を取り、クラブツーリングに参加。同じクルマの仲間たちとの情報交換やクラブイベントなどを楽しんでいたのだが、家族構成が変わり、次第にロードスターに乗る時間も減ってきてしまった。

そうした時間がありながらも大切に保管していたが、乗らないとクルマも可哀想だと、9年間所有したNAロードスターを手放したのは2002年のことであった。

それからもクラブのメンバーとは交流を続け、仲間たちの動向を気にしていたという志儀さん。

「ちょうどJ-ROADのツーリングが自宅近くを集合場所にしているということで、会いに行ったんですよ。クラブを主宰する前田さん夫妻やメンバーとの以前と全く変わらない会話は楽しい時間でした。帰宅して家内に、また一緒に走りたいなと相談したら、子育ても終わったからいいんじゃないと購入することをOKしてくれたんです。それがちょうど1年くらい前のことでした」

惜しみつつも手放し、いつかはもう一度乗りたいと思い続けていたロードスター。思い出深いNAも考えたというが、新車から乗りたいということもあり、NDを選んだ。

「20数年ぶりに乗り、いろいろなところの進化に驚きました。幌の開閉もしやすいですし、畳んだ時もスマート。そして一番は、オープンとは思えない剛性感のあるボディです。何より、ドライブする楽しさは昔のまま。またロードスターに乗っていいよと言ってくれた家内には大感謝です。これからもいろんな所に2人でドライブして、たくさんの思い出を作りたいですね」

これまでの愛車はノーマルでは乗ったことがないという志儀さん。今後は車高調整式のダンパーやホイール交換といった足まわりのモディファイを楽しみたいと、目を細めた。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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