聖地ミュンヘンのBMWミュージアムに3シリーズが大集結
ドイツはミュンヘン在住のモータージャーナリスト・池ノ内みどりさん。今年は当地も日本同様に猛暑日が続いているようです。ドイツでは一般家庭や店舗でのエアコン普及率は低いそうで、朝の涼しい時間帯に雨戸シャッターを閉めて、扇風機で乗り切る日々だそうです。さて、ドイツでは丁度バカンスシーズンの真っ只中ということで、近所のスーパーマーケットへ自転車で出かけてみると……。
50周年を迎えた3シリーズのユーザーオフ会に全ドイツから参加
ママチャリで近所のBMWミュージアムの前を通りかかると、なんだか多くの人で賑わっているではありませんか。ママチャリを駐輪場に停めてミュージアムに行ってみると、なんだかとんでもない光景が広がっていました。偶然にも本社の4シリンダーの真下あたりでBMW Classicに勤務する友人に出会ったので、何のイベントなのか聞いてみたところ、3シリーズ50周年の記念オフ会なのだとか。
BMWの3シリーズは、BMWの城下町であるミュンヘンでは社用車や一般の方の車両を毎日数多く見掛けますので、とくに気に留めていなかったのですが、既に50周年!?と驚いてしまいました。
その50周年を祝って、BMW Classicやミュージアムの呼びかけで新旧3シリーズのオーナーさんが、夕方5時からミュージアムやその向かいにある、大型ショールームのBMW Weltの前に大集合したということでした。暑い平日にも関わらず、台数はかなりの数でした。
古くなったクルマを大切に残すドイツのHナンバーシステムに感心
BMWミュージアム内には歴代のBMWの広告を展示するフロアや、オーナーさん達の愛車との日常を撮った写真が展示されたフロアがあります。私も大好きなコーナーで楽しませて頂いています。車両を通して時代背景やファッションを見て、当時の生活様式が伺い知れます。
イベント会場では数多くの車両が、末尾にHが付いたヒストリックナンバーを着けていました。ドイツでは30年以上経過し、ほぼ純正をキープしている車両だとHナンバーを付けることができて、自動車税も自動車保険も安くなります。排ガス問題や地球環境保護の観点からEV推しのEUですが、ドイツの古く価値のある車両を大切に後世に残すことに理解を示している姿勢は、とても素晴らしいと思います。
さて数々のオーナーさん自慢の3シリーズを観て周り、少し涼もうと大型ショールームのBMW Weltへやってきました。BMW Weltではこの日の夕方から始まった歴代の3シリーズの特別展を見てきました。夕方6時近くで来訪者も少ない時間だったので、写真を撮るのには好都合でした。恐らく翌朝からは数多くの方でごった返すに違いありません。
BMW Weltのショップでは、この歴代3シリーズのウェアやグッズの販売も始まっていました。閉店間際でしたが、この3シリーズのグッズを手に取っている方がちらほら。私が気になったのは、歴代3シリーズが描かれているプレートとFreude am Fahren(フロイデ アム ファーレン:駆け抜ける歓び)のプレートです。先日BMWを定年退職した友人へのプレゼントにしようかしら。
