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ちょいふるBMWを「エンジン/MT」換装で楽しむ! 6連スロットルで味わうストレートシックスの魅力とは

E46型のM3から乗り換えてカブリオレに

それぞれのスタイルのBMWで走りを愉しむ

富士スピードウェイで開催されたアクティブカーズ走行会。今回はその参加車の中からE30の325isと320iのカブリオレ、Z3を紹介します。普通のクルマだってきちんとメンテナンスをしていれば、富士スピードウェイを全開走行できるのです。

走りも音もとことん追求したE30のis

BMWで『アイエス』というと、E36の318isを思い出す人が多いかもしれないが、これはE30の2ドアボディに6気筒2.5Lエンジンを搭載したモデルだ。そのクルマをベースにして、オーナーの田村 徹さんはさまざまなカスタマイズをおこなった。

まずエンジンは、274°のカムをセットし、バルブスプリングを強化品に変更。ポート研摩や面研をおこなった上で鍛造ピストンもセット。コンロッドも換え、クランクはダイナミックバランスをとり、6連スロットルをセットしてLINKで制御をしている。またトランスミッションはゲトラグ製5速に変更。クラッチはM3スポーツエボリューション用にし、フライホイールも軽量なものに交換している。

サスペンションは愛知県にあるデッキの車高調で、フロントブレーキはガーランド製ローターとAPレーシング製キャリパーに変更。リアブレーキはD2レーシング製ローターとキャリパーを装備している。容量面からマスターシリンダはE32 750i用に、マスターバックはE30M3用としているので、ブレーキのタッチも秀逸。LSDはクスコMZをベースにセッティングをおこなったものを装備している。

だが、このクルマはそんな走り一辺倒のものではない。注目すべきは田村さんがDIYで仕上げたオーディオだ。トランクにはBOSEとケンウッドのアンプがセットされ、ノイズ対策からオーディオ用サブバッテリーもトランクに装備。

ヘッドユニットはカロッツェリア製だが、本来装備すべきセンターコンソールにデフィのサブメーターを入れたため、ヘッドユニットはリアシートに移設している。スピーカーも取り付け位置や角度にこだわっているなど、見るからに好き者のクルマだな、という愉しいものとなっていた。

ATでも走る愉しさは変わらず

以前はE46型のM3に乗っていたという実方康介さん。

「E46M3は速すぎて手に余る感じがありました。そこで手ごろな価格で売られていたこのカブリオレに乗り換えたんです。アクティブカーズにはこのクルマに乗りはじめてからうかがうようになったんですが、ちょっと見てもらって手を入れてもらったら、それまでとは見違えるくらい調子が良くなりました。このクルマは2020年に買ったので、もう3年くらい通っています」

現在までにおこなったのは燃料ポンプ交換やショックアブソーバー交換、エアコンのメンテナンスという、いわゆる整備メニューくらい。トランスミッションもATのまま。

「オートマでも愉しく走ることができます。今回はちょっとスピンしたりもしましたが、走ることが愉しめました」

とのことだった。ただ、

「とはいってもマニュアルトランスミッションへの載せ換えにも興味があります。今回そんなお話も聞くことができたので、将来的には考えてみたいですね」

と語ってくれた。

サーキット走行用にエンジンは換装

免許を取ったあと、はじめて自分で買ったのがこのZ3というのがオーナーの早川浩太郎さん。それから23年経って、Z3は見た目こそノーマルっぽいが、中はさまざまに手を入れたクルマとなっている。

まずはエンジン。普段遣いではなくサーキット走行用としてこのZ3を使いはじめたことから、若干パワー的に物足りなかったノーマルエンジンをベースにチューニングするのではなく、いろいろな面で余裕があるE36M3B用のS50B30型が搭載されている。トランスミッションはM3用のMTで、クラッチはORC製。スロットルは6連化されているが、これもアクティブカーズでおこなってもらったもので制御はLINKを使っている。マフラーもアクティブカーズ製だ。

そのほか車高調はKW製、ブレーキはブレンボと、するべきメニューはバランスも考えておこなわれているので、走りも破綻していない。

「大事に乗ってきたクルマですし、これからも愉しんでいきたいです。とりあえずは最近エンジンの力が落ちてきたように感じられるので、オーバーホールを視野に入れています。予算次第ですがそのとき同時にメカチューンもできればいいな、と思っています」

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